千客万来で変身予告　渋野日向子、楽しみな週末

第48回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部（宮城県）

　千客万来。さらなる上昇を狙う渋野日向子にとって、最大のプラス材料がこれだ。「一番楽しみにしていることです。前週は無観客開催。それでも、私のプレーができた。その点、今回は盛り上げてくれるギャラリーの方がいらっしゃる。本当に心強い。また、いいプレーをお見せできればと思います」と言葉が弾む。

　前週、相性の良い大会で4位タイと21年、最良の成績を残した。とはいえ、現状をこんな言葉で表現した。「いい感じ、悪い感じとも思わない。現状維持といっていいかもしれませんね。ただ、私の場合、試合にならないとわからないところがある。そうはいっても、連戦が続くことは、明らかにプラスへ働くでしょう」と語っている。

　その上で、「一昨年の経験でいえば、難しいグリーンの傾斜があるところへ、ピンが切られるでしょう。パッティングの距離感は当然として、よりショットの精度が必要だと思う。コースはすべて難しい。とりあえず、いつものように予選通過してから…」と加えた。

　一方、親交のある石川遼が米下部ツアーの出場権を争う予選会へエントリーしたことを受け、「USLPGAのQスクールでコケたとしても、下部ツアーへ挑戦する選択肢も頭にあります。そういう経験だって、人生で価値があることだと思っています。(石川)遼さんがPGAツアーで戦いたいという決断、すごいなぁ」と話している。

　そして、改めて自身が目指す、ギャラリーが見ていて楽しい選手、プレーへ言及。「試合の間隔があいてしまうと、独特の緊張感などが薄らいでくる。毎週、素晴らしいコースコンディションでプレーしていると、もっと頑張ろうという気持ちになります。勝負勘なども含め、私のゴルフにはプラスになることばかり」と頼もしい。

　熱視線で大変身。週末の楽しみが増えた。

(メディア管理部・中山　亜子)