ヤマハレディースオープン葛城　2日目

O.サタヤが単独首位キープ 1打差で6名が追う大混戦

　2013年度LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）の大会2日目が、静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部 山名コース（6,549Yards／Par72）で開催された。

　天候：晴れ、気温：20.0℃、風速：3.2m。前日に引き続き穏やかな晴天に恵まれた大会2日目。単独首位からスタートしたO.サタヤ（タイ）が、3バーディー・2ボギーの71とこの日もアンダーパーをマークし、単独首位をキープ。1打差の2位タイに大山志保、馬場ゆかり、パンイエンホン（中国）、イボミ、リエスド、キムヒョージュ（いずれも韓国）の6名が続く大混戦となっている。

　前日からの首位を守ったO.サタヤ。4番ホールでは「ピッタリでした」という距離につけ、楽々バーディーを奪うなどこの日もショットが好調。スコアを2つ伸ばし、後半に折り返したが「ショットとパットが噛み合いませんでした」と語ったように、後半はパーを重ねる我慢のゴルフに。スコアが動いたのは、最難関の16番パー4。左のOBを嫌ったかティーショットを右に大きく曲げ、セカンドはフェアウェイに戻すだけ。サードショットもグリーンを捉えられずボギーとすると、続く17番でも3パットで連続ボギーとし、ついに首位の座を明け渡す。しかし迎えた最終18番では好調のショットからバーディーを奪い返し、すぐに単独首位の座を奪回した。現実味を帯びてきたツアー初Vにも「まだ2日間あるので、このプレーを続けていきたいです」と冷静に語ったサタヤ。プロテストトップ合格の実力を全国に見せられるか。堂々単独首位の座から勝負の決勝ラウンドに挑む。

　そして1打差の2位につけた大山志保。「ショットは相変わらず良いんですが、パットが悪かったですね。下りやサイドのラインにつくことが多く、入りませんでした」と難グリーンを攻略できず、この日は初日より6打多い31パット。スコアが伸び悩んだ原因となったが「結果は悪かったですけど、しっかり打てているので明日に繋がります。アンダーで回れたので自信になりましたし、アプローチも良かったです」と前向きにとらえた。決勝ラウンドは悪天候が予想されるが「風は好きですけど、寒いのは苦手なので、しっかりと対策したいです」と経験を活かして上位進出を狙う。

馬場ゆかり（2位タイ：-6）
「ショットはそこそこです。もう少しバーディーが欲しかったですね。4日間の試合が増えたので、技術と体力が今まで以上に求められます。去年も腰に負担がきたので、1kgくらい落としました。お酒は飲まなくなりました。野菜を摂って、炭水化物を控えて、肉はしっかり食べる。去年もやっていたんですけど、去年よりしっかりできています。（優勝は？）もちろんです。早く優勝したいです。去年は不甲斐なかったので。やっぱり4日間の試合で勝ちたいです」。

イボミ （2位タイ：-6）
「今日はドライバーや他のショットの調子は良かったが、パットが残念。上手く打つことが出来なかったです。これまで2日間は天気も良くてスコアが出ていますが、（明日は）天候が悪くなるのでそれに合わせて攻略していくことが必要。4日間になると体力的な問題が出てくると思うけど、今の調子であれば問題はないです」。

リエスド （2位タイ：-6）
「（最近は）本当に自分のゴルフが出来るようになりました。今は出来るようになって楽しいです。試合のコツなど、日本のゴルフに慣れてきたと思います。今は不安に思うことはないです。明日はゆっくり、集中して頑張りたいです」。

パンイエンホン （2位タイ：-6）
「（今日は）パッティングが良かったです。キャディのおかげだと思います。（ドライバーの平均飛距離は）270ヤードくらい。一番飛んだのは310ヤードです。（重量挙げの選手？）広東省の大会で優勝しました。11歳から20歳まで10年やっていました。（重量挙げの経験がゴルフにも活きているところは？）ティーショットですね。プロになったのは26歳から。今年3年目です。（ゴルフでの夢は？）オリンピックに出たいです」。

キムヒョージュ （2位タイ：-6）
「ショットの調子は昨日と同じですが、パターが昨日よりも上手くいった気がします。このままの位置をキープしていきたいです。緊張感を楽しんでやっています。（日本ツアー3試合目の出場）最初からずっといいイメージを持っています。優勝はどうなるかわからないですが、あと2日残っているので自分のプレーに徹したいです」。