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2019.11.28

Day 1~プラスワン ウイニングボール

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)第1日

 新時代である。最終日、以前は当然のように行われていたシーンが途絶えて久しい。勝負が決まって、かつては選手がギャラリーへウイニングボールを投げ入れることが、儀式のように行われていた。

 直近で、このシーンを目にしたのは、2018年のヨネックスレディスゴルフトーナメントで、復活Vを成し遂げた大山志保。では、なぜ、選手が格好いい儀式を行わなくなったのだろう。今大会、取材をしていると、意外なことを耳にした。「もし、ボールがギャラリーの方に当たり、ケガをしてしまったら…」。異口同音に語っている。選手の思いやり、やさしさから自然発生したものらしい。

 ただ、今回はLPGA史上で語り継がれそうな歴史的な決戦。映えるような姿をもっとみたい。タイトルへもっとも近い、鈴木愛が約束してくれた。「左手の故障で休んでいた時、男子のテレビ中継をみて、優勝した選手がボールをギャラリーへ投げ込んでいた。格好良かったです。そういえば最近、誰も投げなくなりましたね」と、いいニヤッとしながら、「今回、優勝したら、やってみたい。いや、やります」とうなずいている。

 とはいえ、こんな心配があるとつぶやく。「私のボールなど、欲しくない。誰も、捕球してくれなかったらさびしいですよ」。その心配は、どう考えてもご無用というものだろう。今季8勝目、賞金女王を決めたウイニングボールなら、いったいどれほどの価値を生み出すか。

 また、興味があるところでは渋野日向子はどうだろう。前週のチャンピオン。

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