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2013.11.27

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 開催!

頂上決戦

 LPGAツアーの今季最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』が28日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,451ヤード/Par72)で開幕する。前日のこの日は指定練習日。出場28選手が、それぞれに最終調整を行った。今大会で賞金女王のタイトルが決定するのは、4シーズンぶりのこととなる。優勝者は? マネークイーンは?  前週の『大王製紙エリエールレディスオープン』を制して再び、賞金ランキング1位になった森田理香子、逆転を許して同2位の横峯さくらは第1日、最終組で直接対決する。

 本大会は、2013年度のLPGAツアー優勝者と賞金ランキング上位25名、ワールドランキング上位の国際ツアー登録選手など、限られたトッププロだけに出場資格が与えられるメジャートーナメント。まさに、女子ゴルフの底力を披露する頂上決戦となる。

 今大会の出場選手でなんといっても注目に上がるのが、現在メルセデス・ランキングと獲得賞金ランキングで1位と2位を分け合う、横峯さくらと森田理香子。タイトルの行方が最終戦までもつれ込むのは実に4年振りとなるだけに、二人の頂上対決には熱い視線が注がれる。


 さとり世代。今年の流行語大賞にもノミネートされ、一気に全国区となった。1990年うまれの23歳、賞金ランク1位の森田理香子は、1987-96年生まれが該当するその世代に属している。自分の現状を悟りきったように、過度な期待をしないのが特徴。いつも、淡々とプレーして、淡々と話す。まるで他人事のように現在の心境を「23歳で賞金女王というトップを争うのが不思議な感じです。タイトルを今獲りたいとか、そういう気持ちはありません」。全国のゴルフファンは2009年以来、4年ぶりに最終戦までもつれ込んだ賞金女王争いへ熱視線を注いでいる。

 ただ意図的にそうしているのか、ギラギラした闘争心を全く感じることはない。それどころか今大会についても、「公式戦だからといって、プレッシャーはありません。賞金女王だけでなく、公式戦優勝も今、獲りたいとは思っていない。経験を重ねながら、引退するまでには獲りたいな、と思います」。まさに、悟りの心境なのだ。ちなみに、引退はいつ? 「50歳ぐらいでしょう」といい、「私はゴルフが好きなので、ずっとプレーしたいから」とうつむき気味で締めくくった。とはいえ、最終調整のこの日は同じ岡本綾子の門下生の服部真夕、表純子と9ホールをラウンド。和気あいあいではなく、「勝負をしました」。前週の優勝会見同様、最後に、格好いいプレーを披露し、「格好いいこと言っていいですか」と断って、スピーチをする。個性豊かな若手が多い女子プロ界で、今度は「森田世代」という言葉が生まれるかもしれない。


 あるようでないのが、自信と不安。今季横峯さくらの対森田との同組での対戦成績は、4勝5敗1分だ。おまけに、今回は3人ではなく第1日、2人だけでプレーする。「初日は、やっぱり(森田を)意識する。かなり緊張するでしょう」と話す。ただ、それを受け入れてあるがままにプレーする。精神力の成長が終盤の賞金女王争いを面白くした要因。逆転するには、簡単にいえば終了時点で獲得賞金が1円でも上回っていればいい。しかし、周囲がそう思っても、あくまでも優勝でスカっと再逆転。終わりよければすべてよし、としたいのだ。2006年、2009年と今大会すでに2勝をあげ、コースとの相性は抜群。

 でも、「確かに成績は安定していますけど、ここは私のものという感覚はありません。あるのは、難しい、という先入観ばかり。ラウンドするたびに、よくこんなにすごいコースで勝ったと思います。それが最終戦にふさわしいコースといえるのでしょうね」。まるで他人事のようだ。シーズン終盤、成績から判断すると間違いなく好調と思えるが、実はそうでもないらしい。「しばらく、ショートゲームでスコアをつくっている。ショットがいまひとつです。だから、バーディー合戦より、拾って拾ってガマンのコースの方が合うでしょう」。極め付きは、「私は勝負を楽しむ余裕がとてもないでしょう。自分のことで精いっぱいですから…。その分、見ている人は楽しい」。もっとも苦しめば苦しむほど、優勝した時は喜びが何十倍、何百倍となって返ってくる。

 
 開幕を控えた27日、『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』のLPGA会見が行われた。大会実行委員長の入江由香は、「4年ぶりに最終戦で、賞金女王のタイトルが決定いたします。ファンにとってエキサイティングな4日間となるでしょう。日本を代表する高麗グリーンの難コースへ挑む、選手の技をご覧ください」とアピールした。昨年と大きく変わったのは5番のショート。距離が34ヤード短縮されている。「より攻撃的にプレーしてほしい。ピンを狙っていくセッティングです」。その短縮された分、同じショートでも、8番は距離を延長。「いろいろなクラブを使えるようにしました」と魅せることをアピール。お・も・て・な・しの準備が整った。


ディフェンディングチャンピオン イボミ
「調子はボチボチです。この大会にまた出場することができて、とてもうれしい。今シーズン、スイングを改造したり、使用するクラブをかえたりして、前半戦は調子がいまひとつでしたけど、夏場から安定してきました。公式戦の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯で優勝できたのが、とてもうれしい。この大会に勝って、公式戦を年間2勝すれば、5年シードもいただけるそうですね。頑張ります」。


大会最終日の12月1日(日)に、ゴルフ未経験・初心者の小中学生を対象とした『LPGAジュニアゴルフレッスン会』を実施いたします。当日会場にて先着順で参加者の募集を行いますので、ぜひお気軽にご参加ください。

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