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2013.11.28

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 1日目

主役になりたい元女王・大山、公式戦初制覇を狙う吉田
このままでは終わらない森田&横峯のタイトル争い

 2013年度LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の大会1日目が、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,451ヤード/パー72)で行われた。

 出場するのは、今季のツアーで主役をつとめたトッププロ28人。3アンダーで、大山志保、吉田弓美子、イナリ(韓国)、アンソンジュ(韓国)の4人が首位に立った。注目の賞金女王争いを展開する、賞金ランク1位の森田理香子、同2位の横峯さくらは、ともに2オーバーの14位タイ。(天候:晴れ、気温:12℃、風速:3.8メートル)


 勝ちたい。狙います。第1日を終わって、その思いがますます強くなる。2006年の賞金女王・大山志保が、覚醒した。スタートの1番でのボギーで「目が覚めました。スイッチが入りました」という。4番でカラーから、カップまで8メートルをパターで打った。スライスしてから、フックという難しいライン。これが見事に決まった。その後も3つのバーディーを奪って、首位でホールアウト。

 コースから、車で5分という自宅ではなく、わざわざリゾートホテルへ宿替えをしたのは、「勝負に徹するため」だった。「家にいると、試合勘が全くなくなります。掃除をし、のんびりして、シーズンオフのようになってしまいます。だから、ホテルへ宿泊しました」という。「部屋が広くて眺めも抜群だし、いい気分転換になる」。ツアー終盤を迎えて再び、上昇ムードの今大会で今季初優勝、通算2度目の大会制覇へ視界まで広がった。


 ノンプレッシャーの気楽さといったら失礼だが、吉田弓美子が伸び伸びとプレー。絶好のスタートを切った。「きょう一日、プレー全体が良かったと思う。後半は結構、チャンスがありましたけど、欲を言ったらキリがないでしょう」。ここまで賞金ランク3位。先週の時点で2試合連続優勝なら、賞金女王の可能性があった。ただ、3日間はエンジンがかからず、最終日限定で、大爆発。上がりの9ホールで、6連続バーディーなど、29と驚異的なスコアを叩きだした。勢いに乗って宮崎へ乗り込んでいる。

 この日、自画自賛したのが16番のショートホール。残り20ヤードを56度のウェッジで打って、チップインを決めた。「去年、この大会に初出場することができました。でも、参加しただけでしたけど…」。口には出さないが、リベンジを誓ったのだろう。「高麗グリーンが苦手です。でも、大山(志保)さんのように、切れる前に入れる練習を繰り返しました」。賞金女王のタイトルは来年以降の課題。目の前にあるのは、初の公式戦制覇だ。


 ツアー史上に残る伝説の賞金女王争い。約281万円という賞金差が、メンタルに与えた影響は、意外に大きい。午前10時44分のティーオフを待つ森田と横峯の最終組。ティーグラウンドの左右に分かれた2人の距離は、8メートルもあった。それぞれ、「自分のことで精いっぱい」とは口にしていたが、直接対決で意識をしないわけがない。ギャラリーからは見えない激しい火花が散っていた。


 そんな森田の心理状況を表しているかのような、この日の内容だ。1イーグル、3バーディー、4連続を含む、7ボギー。まるでジェットコースターのような一日だったに違いない。にもかかわらず、森田は達観したかのような表情で口を開く。「歓声がなかった。さみしいなぁ」。9番、ショット・パッティングとも完璧な内容で、イーグルを奪ったにもかかわらず、ギャラリーは意外にも冷静だった。前週のエリエールレディス最終日では、奇跡ともいえるパッティングでイーグルを決めた。ギャラリーはどよめき、そして大歓声と変わっただけに、温度差を感じたのだろう。その後、勢いに乗って、横峯との差を12番で、最大4打差と広げるが、終わってみれば同じ2オーバー、14位タイだった。

 「(4連続ボギーでは)へこみました。改めて、いいときばかりじゃないと思った。でも、ショット、パッティングは調子がそれほど悪いわけではない。後半は消極的になりすぎたのかもしれません」。


 前半は30点。この日の自己採点に横峯の苦悩が見え隠れする。「チャンスがなかった。すごく…」。狙ってもチャンスを得られなければ、後はしのぐしかない。「拾って、拾ってという感じの一日でした」。2ボギーで終わったが、「もし、パッティングが悪かったら大変なことになっていたかもしれません」とため息をつく。

 しかし、大崩れしないで、踏みとどまる粘り強さが横峯の真骨頂。たとえ、アイアンショットやパッティングでアドレスに入っても、違和感があった際は仕切り直す、という慎重なプレーに徹した。そのおかげか、「後半の後半、ショットが良くなってきました。50点をあげましょう。だって、明日につながる気がしてきたから」。

 注目の2人。同スコアだが、2日目は別の組でプレーする。史上最高のマネー・クイーン・バトルは、なるほど、シナリオなど皆無。だからこそ、伝説が生まれる。


アンソンジュ (1位タイ:-3)
「前半すごく調子が良くてたくさんバーディーが取れました。後半は風が吹いてきたのでスコアを落としてしまいましたが、全体的には満足しています。まだ3日間ありますし、一打を大事にして、上にいけるように頑張ります」。

イナリ (1位タイ:-3)
「難しいコースですが、一打ずつ我慢しながら耐えられたので良いスコアで回れたと思います。優勝したあとあまり良いところがなかったので、良いスタートが切れたことですし、優勝目指して頑張ります」。

笠りつ子 (5位タイ:-1)
「出だしでボギーボギーと、最初距離感がつかめませんでしたが、連続バーディーも取れましたし、今日は良かったです。まだ3日間あるので自分らしく落ち着いてやっていきます」。

一ノ瀬優希 (5位タイ:-1)
「風が強くて、セカンドショットのクラブ選択が難しかったです。コースが難しいので一打一打大切にやっていきたいです。毎日アンダーで回れれば優勝争いできると思いますので、そこを目指して頑張ります」。

イボミ (5位タイ:-1)
「10、14、15番とボギーでしたが、今日は難しい風だったのでスコアには満足しています。これからショットの練習をして、また明日から頑張ります」。

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