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2020.10.9

耐えて凌いで 香妻琴乃が首位キープ

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020-21年JLPGAステップ・アップ・ツアー第5戦『かねひで美やらびオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が10月9日、沖縄県名護市・かねひで喜瀬カントリークラブ(6,552ヤード、パー72)で行われた。香妻琴乃が通算3アンダーで首位をキープ。通算1アンダー、2位タイは立浦葉由乃、川満陽香理、城間絵梨がつけている。
(天候:晴れ 気温:28.1℃ 風速:7.2m/s)

 台風一過。最高気温が29度まで上昇した。首位はキープしたものの、香妻琴乃は反省を言葉にする。「きのうと違い、パーオンが少ない。チャンスをつくることができなかった。また、スコアを1つずつ落としていく度に、自分を追い込んでしまった気がする」と深いため息が漏れる。

 さらに続けた。「第1日が好スコアの時は、第2日も良かった記憶がない。優勝した試合は、最終日にまくって勝った。メンタルが弱いのかなぁ。最終組はちょっと、苦手かもしれない」と話した。

 しかし、順風満帆の人生などあるはずはない。これまでのゴルフ人生で最も苦しかった時は2017年のサードQTだった。結果は失敗。「今の状況は、あのときと同じぐらい辛くて苦しい。去年も今年も予選落ちが続いている。どんなに調子が悪いときでもスコアを残せるように底上げをしたい」と本音を語った。

 ただし、状況は明らかに違う。前週はハーフ30をマーク。きのうもノーボギーラウンドだ。不振からの脱出口は、すぐそこまで-。「あすも最終組。苦手な状況だけど、どこまで戦えるか試してみたい。パッティングの調子はいいと思います。もちろん優勝を目指している。ひとつ優勝すれば、何かが変わるかもしれません。トップにいても挑戦する気持ちを忘れない」と言い聞かせた。

 大会の「美やらび」とは、沖縄の言葉で輝く女性。苦悩から這い上がる姿は美しい。多くのファンが待っている。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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