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2020.11.29

原英莉花 総合力&強運で公式戦2連勝

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA公式競技『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2,000万円・優勝賞金3,000万円)大会最終日が11月29日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブで行われ、原英莉花が通算10アンダーで完全優勝。公式競技連勝を達成し、さらに2013年の大山志保以来の日本人選手Vを成し遂げた。2打差の通算8アンダー、2位は古江彩佳。通算6アンダー、3位タイに西村優菜渋野日向子上田桃子が入った。
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 不思議な優勝だった。原英莉花が第1日から首位に立ち、最終日も2位に2打差をつけて完全Vを達成。日本女子オープンに続き、公式競技連勝である。「うれしい」と笑顔を見せた後、「2番のパー5でボギーとするなど、苦しい展開になった。だから、後続の選手のスコアが気になって…」と本音を漏らした。

 この日は、72に終わったが、常にいい状況で行えるものではない。しかし、3バーディー、3ボギーの内容で、大きく崩れることはなかった。今大会、改めてクローズアップしたのは、勝負強さだろう。13番のバーディー奪取がその象徴だ。第1打が右方向へ。「もし、ボールが木に当たっていなかったら、林の中か、OBになったかもしれない。でも、木に当たり、ラフへ戻ってきた。しかも、そこからバーディーです」。照れくさそうに振り返ったが、ピンチをチャンスに変えてしまうことも、勝負強さの証明だ。

 一方で、4日間、2サムでプレーしたことも勝利の原動力。「実際は違っても、1対1のマッチプレーのようでした。私は勝負が好きなんだなぁ、と思います。目の前の相手と戦っているから、奮い立つことができた。普段は、入らないようなパッティングもカップインさせている。ショットの調子がよくなくて、ちょっと折れそうになった。しかし、ビシッと気合が入ったのは2サムだからでしょうね」。

 今シーズン、初めてのイーグル奪取は第1日の2番である。「今年のベストショットです。あの第3打は本当にうれしかったなぁ」という。ここぞという時の離れ業も、勝負強さというものだ。2020年を「81点」とした。「公式競技で2勝。大きな試合を勝つことができたから、本当は100点をあげてもいい。ただ、予選落ちがあり、調子の波があったからマイナス19点です」とも。

 渋野日向子同様に、遅れてきた黄金世代だ。失敗の経験を経て、1年遅れで最終プロテストへ合格。「アマチュア時代の実績がなかった。私としては、しょぼい、にせもののような感じもあったけど2度、4日間大会で勝てた。ゴルフ人生の大きな第1歩を踏みだしたと思います。これからも、ずっとゴルフが職業ですから」と満足そうだった。

 データから分析をするとどうか。参考までに今シーズン、今大会までのスタッツを掲載。コロナ禍で19年と試合数が異なり、単純比較はできないものの、ほぼすべてを向上させていることがわかる。傑出しているのは、ファイナルラウンドの強さ。その原動力は、総合的な強さが備わってきたーことへつながる。

 大一番で強さを発揮するのは一見、不思議なようでも、すべてにおいて努力を重ねた賜物なのだ。話は変わるが優勝会見で、前日にも話した夢が話題に。「なにかみたような気がするけど思い出せない。そういえば-」と前置きし、続けたのは、「けさ、6時ぐらいに起床して、寝ぼけながらしばらく、呪文を唱えていた。勝てば、優勝スピーチがありますからね。私、人前でスピーチすることが苦手。きのうから頭を離れなかったです」と明かしている。

 天性の勝負強さを表す、大器らしいエピソードで締めくくった。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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