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2021.2.24

サンディエゴで待機中 アンシネのメッセージ

 空白の400日を埋めようと、アンシネが米国サンディエゴで奮闘している。極寒の韓国から、「天気が良いところで練習をして、気分を変えたい」。なるほど、モニターに映し出された表情は、とても充実しているように見えた。

 サンディエゴといえば今年、35年ぶりに続編が公開されるトップガンのロケ地として知られ、ファイタータウンの別名も。調整は順調に進んでいるものの、どうにもならない障害がある。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、日本への入国ができない。祈るような顔で「制限が解除されたら、すぐに来日いたします。皆さん、お力を貸してください」と話した。

 ところで、昨年はQTランキング25位でJLPGAツアーの出場資格がありながら、来日もしなかった理由が気になる。「プロとして、あれほど長い時間、プレーをしなかったことはない。新型コロナウイルスは皆さん同様、私にも深刻な状況を与えたのです。ゴルフ場、室内練習場までも閉鎖された。クラブを持たない日々が続き、私は誰か。いったい、プロゴルファーなのか。次々と脳裏になぜ? が浮かんでくる。心機一転、モチベーションを上げる目的もあり、渡米したのです」。

 ひと息ついて、「去年も、来日へ向けて準備は怠らなかった。ようやくオッケーが出たのはうれしかったけど、日本へ行ってから2週間の隔離を経て、試合に出られるのは終盤。もう、残り3試合だけです。果たして、そんな状況で良いパフォーマンスができるのか。調整はできても、気持ちの準備ができなかった。それなら、20年は休んで、21年に賭けようと決断したのです。最終プロテストへ合格し、新しいスタートを切る-と張り切っていたのですよ」と加えた。

 自身の変化といえば、最も大きなことはクラブメーカーを替えたことだろう。「ゴルフを始めてから、いろいろなクラブを使ってきました。でも、これではダメだ、と感じたことはありません。ある意味、私は鈍感です」と肩をすくめつつ、「どのメーカーのクラブでも問題はありません。私はボール契約をしたメーカーのクラブを使う。ほとんど、クラブ契約をしたことがありません。今回のキャロウェイは、ドライバーの打感がすごくいい。さらに、私は飛距離があるほうではありません。ということで第2打は3、5、7番ウッドを使うことが多い。ドロー、フェードの打ち分けがしやすく最高だと思います。去年からテストを続けてきました」と話した。

 一方、昨年12月18日には30歳を迎えている。日本流にいえば、節目の年齢。「気持ちはいつも25歳。30歳になって、特に変わったことはありません。これまでも満足できる人生を歩んできました。これが、変わらないように30歳の節目ではありますけど、運命をたどっていきます」と神妙な口ぶり。そして、「今、とっても心配なことがあります。試合へ出場できるようになったら、果たして日本のファンが受け入れてくださるか…。コロナ禍でSNSも自粛。ほとんど更新をしていない。また、400日ほどコースで皆さんとお会いしていません。もし、皆さんが受け入れてくださるなら、必ずナイスプレーで応えたい。だから、サンディエゴで一生懸命に練習をしています」。メッセージは、決意表明に変わった。ファンを大切にするトップガンである。

(メディア管理部・中山 亜子)

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