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2021.3.4

さっそうとイーグル奪取 上田桃子『最高の1日』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)第1日

 上田桃子は1イーグル、3バーディー、1ボギーの68。4アンダー、8位タイと好調をアピールした。とりわけ、7番のイーグル奪取は素晴らしい手応え。「残り65ヤード。カップヘ入った瞬間を見られなかったのは残念です。でも、ギャラリーさんが入る、入る、入ったと盛り上がってくださった。それで、入ったことがわかりましたよ」。ギャラリーと一体になってのスーパープレーは、それこそプロになって本当に良かったと感じる特権だ。

 21年、「毎年のことながら、ものすごく緊張する」と話した1番は、幸先よくバーディー発進。しかし、2番でボギーを叩いた。「気を引き締めて、チャンスを待つ」と仕切り直したことが、この日の金言である。また、ベテランにとって、ギャラリー効果は絶大。というのも、充実のオフを過ごした証だ。

 「ショットの調子が良かった。オフの成果を出せたと思います。一番は風への対応力。ボールの乗せ方、風にどう当てるか。マネジメントがしっかりとできていた」と話した。具体的には、「去年まで、左からの風にドローでぶつけ、あまり飛ばないように打っていた。しかし、きょうは右へ(ボールを)出さずに、風に乗せるショットです。おかげで、フェアウェイを広く使え、サイドスピンを減らした打球で勝負ができた」と分析する。

 首位とは4打差だが、「トップは伸ばしたけど、あと3日間ある。このコースは1日で、がらりと天気も変われば、コースもいろいろと顔が変わりますよ。オフにやったことを出し切る。雨が降っても、風が吹いたって、いいイメージでプレーをする。集中して行きます」と言い聞かせた。そして、スポンサー、ギャラリーへ重ねて感謝の言葉をおくる。

 「いい緊張感を持って、プレーができました。これも、ダイキンさんのおかげです。最終的に有観客開催を決断してくださった。ギャラリーの皆さんの前でプレーできる喜びを久しぶりに感じることができました。ありがとうございます。本当にうれしい。私だけではなく、選手にとって、いい気づきになったのではないでしょうか。最高の1日でした」。言葉が弾んだ。その笑顔で、こちらまでうれしくなった。

(メディア管理部・中山 亜子)

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