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2021.3.7

どん底からの脱出 森田遥、価値ある2位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)最終日

 背水の陣で臨んだ2021年。森田遥は2位に終わったが、どん底から這い上がった確信を得た。「負けたことは、もちろん悔しい。優勝をしたかった。でも、これまでやってきたことが間違っていなかったことを実感できた4日間」と振り返る。

 「きょうは天候が良くなかったので、バーディーチャンスにつけるという贅沢な選択肢はない。目の前の1打だけを考え、いいショットを打つことに集中した」という。5バーディー、4ボギーと出入りの激しい内容。山あり、谷ありの18ホールだった。

 勝負所の15番では第1打を池へ打ちこんだ。「ティーイングエリアへ立った時、ちょっと気持ちが悪かった。左からの風が…。ちょっと引っ張ってしまった。それでも、ダブルボギーになりそうなところをボギーにおさめた。前半の4番もダブルボギーになっても不思議ではなかったと思う」と、1ストロークでも少なくという執念を披露した。

 2017年、ツアー初優勝。その後は低迷して、賞金シード権までも失った。昨年は14試合で10回の予選落ち。「去年は本当につらかった。どん底でしたね」という。それだけに、心機一転した21年に賭けているのだ。「ショットの精度が格段に上がった。ただ、予感はあっても、実際に試合で試さなければ確信には変わらない。きょうは、70%ぐらいかなぁ。イメージ通りに打てたショットは。今回、痛感したのは、前向きに取り組めば、絶対に這い上がれることです」。

 昨年の終盤はパッティングまで不調に陥り、中学3年から使い続けたパターも替えた。「うまくいかないから、替えたけど後悔はない。次週はジュニアの頃からずっとプレーした土佐カントリークラブです。地元に近く、無観客は残念だけど精いっぱいやる」。ようやく、春がきた。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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