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2021.9.16

最悪→最善→最強の方程式 稲見萌寧、語った

第52回住友生命 Vitality レディス 東海クラシック 新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)

 威風堂々の印象がますます強くなってきた。稲見萌寧は、今週も目前集中のスタイルを全く変えることがない。待望の女子プロナンバーワンの称号を加えた。それでも、「反響? そうでもない。優勝した試合は、どれも同じぐらいかなぁ」と淡々という。

 もちろん、毎日練習のルーティンも不動だ。13日=練習とトレーニング、14日=半日の練習で移動、15日、早朝から練習後、9ホールをプレー。まさに判を押したような感じで開幕を迎える。

 「きょうまでの練習ラウンドでは、スイングがちょっとズレたかぁという印象。調子は悪くないけど、ハイスコアの勝負へついていけるか…」といい、「天気がそれどころではなさそうです。マネジメントの勝負。気象条件で大きく変わるでしょうね。その場、その場で頑張るしかなさそうです」と、腹をくくった。

 前週は最強の冠へふさわしい、現時点でこれ以上は臨めないような内容。当然ながら、賞金ランキング、メルセデス・ランキングも首位へ立った。さらに、世界ランキングも16位へ躍進。そんな上昇一途のムードにも、少しも浸ることを良しとはしない。これ、すなわち好調が持続する源だと感じた。

 次のターゲットを、「(通算勝利を)ふたケタですね。なるべく早く達成したいと思っている。賞金女王などのタイトルはついてくるものです。もし、最終戦でビリだったら…。優勝すればいいけど、考える必要がないことでしょう」と、前置きして、「いろいろなことを考えません。ひとつのことを極めることが大切。いろいろなことを考えたりすると、中途半端になります。それはイヤ」と揺らぐことのない信念を語った。

 最悪を想定して、最善に備える。最強は一日にして成らず。改めて、すごいと感じた。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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