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2012.10.12

ルートインカップ 阿蘇グランヴィリオレディース 最終日

 2012年度 LPGAステップ・アップ・ツアー第6戦『ルートインカップ 阿蘇グランヴィリオレディース』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)の最終日が、熊本県阿蘇市の阿蘇リゾート グランヴィリオホテルゴルフ場 東コース(6,303Yards/Par71)で開催された。

  天候:晴れ、気温:19.5℃、風速:3.1m。阿蘇の外輪山の山肌がくっきりと見渡せる程晴れ渡ったが、朝のうちは冷え込みがひどく、秋本番の到来を感じさせた最終日。初日単独トップのアマチュア野澤真央は、3番ホールでダブルボギーを叩くなど前半だけで4オーバーと初日の貯金を使い果たす。優勝争いは今季『エディオンカップ』を制した堀奈津佳と『ANA PRINCESS CUP』優勝者の中島真弓の一騎打ちの展開に。最終組が9番ホールを終了した時点で通算4アンダーで並ぶと、中島が10番でバーディーを奪い5アンダーで単独トップに立ったが、16番ホールでボギーを叩き、再び堀と並んだ。一方の堀もバーディーチャンスにつけながらスコアを伸ばせなかったが、17番でバーディーを奪うと、18番でもバーディーを奪い、通算6アンダーでステップ・アップ・ツアー2勝目を飾った。2打差の2位には中島真弓が入った。

  前半は2バーディー・1ボギーとスコアを伸ばしたが、13番で50センチ、14番で1メートルにつけながらも、バーディーが奪えなかった堀。「焦りというかうまくいかなかった。落ち着いたゴルフが出来てなくて、こんなにもパターが入らないのかなって。一生懸命練習したのに…。これもゴルフかなと思いました」。キーポイントとなったのは16番のショートホール。「ティーショットがミスショットで、グリーンにも乗らなくて手前20ヤードのラフからだったんですけど、2メートルの下りの難しいラインが残って、それを沈められたのが、17番、18番の連続バーディーにつながりました。16番までは全体的に自分のリズムで打ててなくて、パットも思ったところに打ててなかったんですが、17番のセカンドショットから集中できました。どうなるかとか結果を気にせず、どういう風に球を打ちたいか、後悔のないように思ったところに打とうと思いました。いままでは、慌てたりしてしまったけど、結果じゃなくて何をしているか明確にハッキリとイメージできて自分と向き合えたのは初めてでした。こういうコンディションの中で結果を残せたのは自信になりました」と今日のラウンドで大きな自信をつけた。

 今回の優勝で、レギュラーツアー4試合の出場資格を獲得。「ステップ・アップ・ツアーでも勝つのは簡単じゃないし、108人が優勝を目指している中で優勝するのは難しい。レギュラーはさらに厳しくなるし、もっとアプローチパターを練習して、レギュラーに臨みたいです。レギュラーでもやることは変わらないし、今日の17番18番は自分と向き合えながらゴルフができたので、どうなるかわからないですが、レギュラーでも課題を克服して成長していきたいです」と今季のステップ・アップ・ツアーで勝率5割と着実に勝ち星を重ねる堀がこの勢いでレギュラーツアーでも優勝を目指す。

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