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2021.11.18

笑顔のファイナル 新武瑠衣、3度目の挑戦

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

 2020-21シーズンJLPGAステップ・アップ・ツアー最終戦『京都レディースオープン』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が11月18日、京都府城陽市・城陽カントリー倶楽部(6,355ヤード/パー72)で行われた。新武瑠衣が通算2アンダーで首位をキープ。1打差の通算1アンダー、2位へルーキー・佐久間朱莉が浮上した。
(天候:晴れ時々曇り 気温:17.1℃ 風速:0.6m/s)

 コースは選手を育てる。しかも、今大会は名うての難コース。アンダーパーが2人-という状況だ。最終日、新武瑠衣は3度目の正直へ挑戦する。

 せっかく、構築したチャンス。今回ばかりは、やすやすと逃すわけにはいかない。この日のハイライトといえば、スタートの1番。いきなりピンチが訪れる。

 「きのうから、1Wショットがうまくつかまらない。朝イチで緊張していたせいもあるけど、集中しきれないままの第1打。きょうの反省のひとつです」と振り返った。

 右の林へ打ち込む。しかし、ここからが違った。「うしろへ出すことも考えたけど、出だしから、弱気になりたくない」と心中を話し、さらに続ける。「斜め前方に、すき間があった。左の木で前が見えないぐらいだったけど…」。このワンショットに賭けた。

 リカバリーに成功。第3打を52度で、1.5メートルにつけた。スーパー・パーセーブといっていい。度胸満点。これが底力である。

 記録を調べてみると、最終日の最終組は過去2回。17年フンドーキンレディース、18年日医工女子オープンだった。いずれも勝利には結びついていない。その理由を、「最終組になると、最終日に限らずよけいな気をつかう」と話した。というわけで、今大会は1打集中が最大目標。

 この日も、難度がもっとも高い17番、また最終18番もパーセーブに成功した。72とパープレーに終わったものの、その表情には充実感がいっぱい。笑顔でホールアウトした。シーズンの総決算。あすも終わりよければ-である。飛躍のきっかけをつかんでほしい。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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