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2022.3.12

開幕戦に続いて-西郷真央が来た

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 土佐カントリークラブ(高知県)第2日

 初優勝を勝ち取った自信にみちあふれている。西郷真央はムービンデーで6バーディー、ノーボギー。この日のベストスコア「66」をマークした。首位に1打差の2位で最終日へ。

 優勝することによって、得た経験が、この日もピンチで生きる。「ささいなことですけど、ミスをした時、次のパッティングを外したらどうしよう-とは考えず、落ち着いてストロークするためにはどうしたら、を心がけた」という。

 パー5の3番、ピンまで39ヤードにつけたが、58度の第3打を7メートルもオーバー。カラーにこぼれるミスショットだった。しかし、落ち着いて長いバーディーパットを何事もなかったように、沈めて見せる。ここが違うのだ。

 高校在学中の2019年11月、最終プロテスト合格。ツアールーキーの2020-21年、7回の2位を含む、トップ10が21回という安定した成績を示した。昨年6月の宮里藍サントリーレディスオープン以降、前週まで24試合連続予選落ちがない。

 昨季出場した50試合、「すべてが糧になっている」という。「ミスを後悔し続けるよりも、気持ちを切り替えて、次を目指す。その方がいい結果につながることに気がついた。わざわざ後悔する必要なんてないですね」と、達観した物言いは20歳とは思えないほど堂々としている。指導を受ける、ジャンボ尾崎から、「早めの2勝目を期待する」というメッセージに応えようと一生懸命なのだ。「素晴らしい環境で練習をさせていただいている恩があります。結果でお返ししたい」と誓っている。

 JLPGAツアー初Vの翌週に連勝すれば、史上3人目の快挙(畑岡奈紗はアマチュア時代にも勝利を挙げ、プロ転向後に2連勝)だ。「記録を気にしすぎるとよくありません。すべてが終わって、そんな記録が出せたのか-と知るパターンがいいです」。大器は高知でさらに進化を遂げている。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

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