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2022.4.10

意地の最終日 西郷、稲見が2位T

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)最終日

 史上3人目の3週連続優勝がかかった今大会で、西郷真央は2位タイ。最終日、意地を見せた。「とにかく、最後まであきらめなかった。前2日間、ショットが良くても、スコアをなかなか伸ばすことができない。でも、ずっと全力でプレーできたと思います」と振り返る。

 第1日、好調をアピールするようにスコアを伸ばしたものの、終盤でちょっと珍しい3連続ボギーで失速。「ミスはミスで、反省しなければいけない。しかし、悪いことばかりを考えると、良い面も打ち消してしまいます。今回はショットの精度がすごくいい。残念なことにパッティングがいまひとつだったから、いいことと、悪いことを分けて考えた。おかげで、気持ちの切り替えがうまくいったと思います」と分析した。

 ゴルフ脳を駆使して、抜群の安定性を支えている。自身が評価したのは、終盤の2ホールだ。16番で下りの難しいラインを読み切って、パーをセーブ。続く17番で2.5メートルのバーディーを決めている。「本当に良かった。後半は難しいセッティングが続き、スコアが伸びない。だから、17番のバーディーは価値がある。悔しいよりも、精いっぱい頑張った」と話し、「3週連続優勝しているおふたりは、とにかくすごい。まだ、私がプレッシャーを背負って勝てるような甘い世界ではありません。(記録は)気にしていなかった」と加えた。

 伸び盛りのプロ3年目は、さまざまな表情と、底知れない可能性を示す飛躍の時である。

 そして、ディフェンディングチャンピオンの稲見萌寧も最終日、69をマークし、2位タイへ食い込んだ。1番で2オンに成功し、4メートルをカップインさせ、イーグル奪取。ギャラリーを大興奮させている。「たくさんの方が応援してくださった。声援がうれしい。おかげでプレーが楽しかった」という。

 この日のプレーは復調のきっかけになるはすだ。「なるべく早く1勝をあげることが、一番の目標です。全体からすれば結構、バーディーがとれた。良かったなぁ、と思う」。気温の上昇で、スイングなど筋肉の動きも良くなっている。春本番。覚醒の時だ。

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