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2022.8.26

ルーキー・川﨑春花 ステップ初V

<Photo:Shintaro Wada/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第9戦『山陰ご縁むす美レディース』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)大会最終日が8月26日、鳥取県西伯郡・大山平原ゴルフクラブ(6,513ヤード/パー72)で行われ、ルーキーの川﨑春花がステップ初V。6バーディー、ノーボギーの66をマークし、通算12アンダーで圧勝した。4打差の通算8アンダー、2位は井上りこ。
(天候:曇り時々晴れ 気温:29.1℃ 風速:2.2m/s)

 日々、強くなっていく。川﨑春花の大会3日間はそんな表現がぴったりだ。最も印象に残ったプレーは15番。ピンチにも動ずることがない。第2打が「絶対、入れてはいけない」と語っていたグリーン奥のバンカーへ飛び込んだ。

 おそらく、アドレナリンの作用かもしれない。しかし、まったく動じることはなし。第3打は見事なリカバリー。1メートルに寄せ、楽々とパーをセーブした。「すごく大きい1打。次の16番でスコアボードを見たら、4打差でした。これなら、優勝できるかなぁと思った」と振り返ったが、より表情を引き締めている。

<Photo:Shintaro Wada/Getty Images>

 ステップでは2位が2回。惜敗の経験が十分にこの日、生かされたといえよう。「攻めることに集中。おかげでまったく緊張はしなかった」と話した。終盤、井上りこが追い上げたが、17番でバーディーを奪う。本当に強かった。「こんなに早く優勝できるとは思っていなかった」とも。

 今回、初のコースセッティング担当をつとめた、佐伯三貴は開幕前、「ピンを振っていく。優勝スコアは10アンダー」と想定した。が、2打上回るルーキーのパフォーマンスは、うれしい誤算だったかもしれない。

 また、初Vを後押ししたのは有観客開催。「ギャラリーの方々から、たくさんの声援がうれしかった。どんな時でも前向きに頑張ることができた要因です」と感謝を言葉にしている。 

 さらに、地元・京都から駆け付けた両親の目前でプロ初優勝は、何よりのご恩返しになった。「プロになって、まだプレゼントをしたことがなかった。優勝すると、選ぶ楽しみも増えますね」と加えている。

 ただし、これからが勝負。JLPGAツアーの公式競技、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯、日本女子オープンなど3試合へ出場予定。「上位の成績をおさめたい。また、ステップでは複数回優勝の目標ができました」と、飛び切りの笑顔を浮かべる。収穫の秋へ-可能性がふくらんだ。

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