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2022.9.15

川﨑春花-カップ側からで極変

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第53回住友生命 Vitality レディス 東海クラシック 新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)

 大仕事を達成し一躍、川﨑春花は時の人になった。終始、緊張がうかがえた前週とは対照的に表情が柔和に。「パッティングがすごくいい感じです。そのぶん、ショットがいまひとつの気がしますけど…」と、現状を報告した。

 パット・イズ・マネーを体現。それにしても女子プロ、アジアナンバーワンへ輝いた最終日は素晴らしかった。「自宅でVTRを拝見し、パッティングが強気だなぁという印象です。それから、皆さんが楽しそうにプレーしている、とおっしゃってくださった。プレーしている私は、それほど実感がなかったけど、改めて見直すとカメラへ映っているときは確かに、楽しそうです」と振り返っている。

 というのは、優勝会見でも話したようにおごらない態度の再確認だ。「選手権で優勝とか、あまり実感はないけど、これからは行動をわきまえて日々、すごしていきたい」。全国区の知名度を得ただけに、とても大切なことだろう。

 一方、勝因について、「以前、教えていただいたことが、山陰ご縁むす美レディースでできて、選手権では私のモノになったと確信できた」とも。それがパッティングのライン読みだ。「ずっとボール側からグリーンの形状をみていた。でも、山陰からカップ側からへ変更。イメージが劇的に変わった。私にはこれが合う」と、説明。実際、結果に表れたのだから、その効果は絶大だろう。プロローグからエピローグではなく、エピローグからプロローグへの変換だった。

 また、クラブへのこだわりも見逃せない。「ウェッジ、パターはメーカーさんから提供していただいているものですけど、ウッドとアイアンは高校時代に父から買ってもらったもの」だとか。こちらも初心忘れず-である。

 記録づくしのJLPGAツアー初Vの後、「母の手料理が食べたい」と漏らしていたが、当日は帰途の途中で幼稚園からごひいきのラーメン店へ立ち寄った。「チャーハンが好きです。でも、当日は冷麺をいただいた。すごくおいしいですよ」。おそらく、大仕事を成し遂げ、熱くなった体を冷やす意味合いもあったのだろうか。

 もし、ツアー初優勝から2週連続Vとなれば、岩井千怜に続いて史上4人目の快挙を達成となるが、果たして-。

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