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2022.11.17

松田鈴英のラストチャンス 新パターで一変

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン最終戦『京都レディースオープン』(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が11月17日、京都府城陽市・城陽カントリー俱楽部(6419ヤード/パー72)で行われた。通算6アンダーで松田鈴英、新垣比菜が首位。1打差の5アンダー、3位で青山香織が最終日の逆転を狙う。ステップ賞金ランキング2位の宮澤美咲は通算2アンダー、7位タイへ後退。
(天候:曇り時々晴れ 気温:14.7℃ 風速:1.4m/s)

 スランプ脱出。松田鈴英が今季初の首位に立った。まさに一変とはこのことだ。やはり、ゴルフはパッティングである。

 ハイライトは13番からの4連続バーディーだろう。13番で7メートルを決めると14番=2メートル、15番=5メートル、16番=2メートル。2日連続で69をマークした。

 ガラリと変わったのはパッティングのフォーム。35インチから33インチと短くなっている。しかも、新しいパター。「知人からベノックさんを紹介していただいた。パターを替えればパッティングが変わるかなぁ。そんな感じです。ダメで元々の気分。今まで何を使っても一緒だったけど、これは違いました」と、復調のサプライズを語った。

 「オーダーメイドで30万円ぐらいするかなぁ。京都に工房があり、すべて私のデータを計測してこの1本を仕上げてくださった。完成まで当初、1カ月ぐらいといわれたけど、急いでくださったようで2週間です。しかも、今大会の練習日に届き、さっそく使うと、スムーズなストロークができる。最初はシャフトが短くなったから、少し違和感はあった。でも、本当に打ちやすい」と頼もしいパートナーを見やった。

 何より、負の連鎖を断ち切れたような表情がいい。「アプローチがおかしくなって、次がショット。ひとつ良くなると新たな不安が増えるような感じです。特にパッティングは9月下旬ぐらいがすごくひどかった。片手や目を閉じてストロークしたこともあります」。今だから話せる。そんなムードだ。

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 シードを失い、QTでもうまくいかない今季はステップ中心のスケジュール。「絶対、1勝はしたいと思っていた。それが、もう最終戦です。次週からはQTファーストステージがある。もっと前向きに」と、気分を一新したそうだ。ちなみに、今大会で優勝を飾ればQTファイナルからチャレンジできる。

 大ピンチの最終18番できっちりとパーセーブ。「本当に大きい。最終日はきょうの前半のように、力み過ぎないようにします。練習ラウンドのような気持ちでプレーすれば、いいショットが打てた。最終戦の最終日。しかも最終組でプレーできることは幸せです」。感謝の笑顔で締めくくった。

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