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2023.6.9

永井花奈、自己ベスト更新に1打及ばずも3位タイに急浮上

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)第2日

 最終9番パー4でグリーン手前のラフからアプローチした永井花奈だが、ボールが1.5メートルほど手前で止まった瞬間、思わず天を仰いだ。このホールを迎えるまでに9バーディー、1ボギーのゴルフを展開したことで、スコアを8つ伸ばし、通算9アンダーとしていただけに、なぜーと思った人もいただろう。「実は、最後にバーディーを奪っていれば、自己ベストだったんです。だから思い切ってアプローチを狙ったんですけどね……」。ピンに向かって下り傾斜であり、ラフから打った分スピンがかかりにくいと判断。ランが多く出ると思い、狙いどおりのところにボールを落としたが、無常にもピンまで届かなかった。ある意味上手く打ち過ぎてしまったわけだが、自己ベスト更新のチャンスを生かせなかったのはショックだったようだ。

 それでも前日の36位タイから3位タイに急浮上。残り2日間での首位と5打差は十分射程圏内だ。そんな永井のクラブセッティングはひと味変わっている。ウッドが1、3、5番、ユーティリティが4、5、6番、アイアンが7、8、9番、ウェッジが43度、48度、51度、58度と、アイアンを3本しか入れていないのだ。しかも、そのアイアンへのこだわりは強い。

 「先週、試合を休んだ時に、クラブヘッドとシャフトを替えたんです。7番、8番は同じヘッドなんですが、9番は操作しやすいヘッドにしました。シャフトはしなるポイントが違うものに替えたことで、振り遅れがなくなりました」。その結果、この日はグリーンを外したホールがわずかに2つしかなかった。ミスをしても大きなミスにならないところが利点になっている。

 また、アイアンだけでなく、ウェッジも通常のピッチングウェッジから43度のウェッジに変更。これは3月に替えたが、やはり距離感を合わせやすくなったという。

 さらに、悩んでいたパッティングも先々週ぐらいから急激によくなった。「ライ角をフラットにしたらホールがつかまるようになりました」。この日のパット数は26と、入れたいパッティングはことごとく沈めることができた。

 パッティングが良くなり始めた2週前のリゾートトラスト レディスでは、やはり第2日に66をマークしながら、第3日、78を叩いてしまった。「それまで稼いだアンダーパーを全部吐き出してしまいましたからね。今回は少しでもアンダーパーを稼げるように頑張ります」と、同じ轍を踏むつもりは一切ない。

 次週の16日には26歳の誕生日を迎える永井。ジュニア時代から注目を浴びてプロ転向しただけに、ツアー通算1勝は寂しい限り。25歳最後のトーナメントを6年ぶりの優勝で飾るためにも、鬼門となる第3日を無事に上位で終えたいところだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

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