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2023.6.25

岩井明愛、またもプレーオフに破れる! 2週連続2位に笑顔無し

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)最終日

 久しぶりに3人が首位に並んでのスタートとなった最終日、1番・パー5で2.5メートルのバーディーパットを沈め、いち早く混戦を抜け出たのが岩井明愛だった。後続に追いつかれた後も7、8番ホールで連続バーディーを奪うなどして、首位の座を守る。しかし、申ジエの猛攻もあり、勝負はプレーオフに。舞台となった18番はパー5で飛ばし屋の岩井が有利かと思われたが、第2打を右サイドのラフに入れたことが明暗を分けた。フェアウェイから放った申の第3打はピン手前1メートルに止まる。大歓声が上がったことで岩井をプレッシャーが襲う。

 「先に素晴らしいショットを打たれていたので、自分が勝つためには直接入れるか、ジエさんよりも内側につけなければと思いました」

 ボールはラフに少し沈んだ状況で、きれいにクラブヘッドをボールに入れようとすると、逆に飛距離が出ないと判断。58度のウェッジであえてボールの上から鋭角的にヘッドを入れたところ、グリーン奥のラフまで飛んでしまった。

 「自分のミスだったので仕方がないです」と、気持ちを切り替え、チップインバーディーを狙ったが、ボールは惜しくもピンの横をすり抜けてしまった。先に申がバーディーパットを決めたため、岩井の敗戦が決定した。

 「悔しいしかないですね。自分の中にあるものを全部出し切って敗れたので、今まで以上に練習するしかないと思います。ただ、信頼できる先輩・ジエさんが優勝したので、うれしい気持ちもあります」

 今季はKKT杯バンテリンレディスでツアー初優勝を飾ったものの、その後は2位が続き、優勝まであと一歩という苦しさを味わった。そんなときに悩みを打ち明け、いろんな相談に乗ってもらったのが申だった。本当ならその申に対して恩返しの意味でも今回は勝ちたい気持ちもあったのだろうが、次回以降にお預けとなった。

 RKB×三井松島レディスに続く今季2度目のプレーオフ負けとなり、これで2週連続の単独2位となったが、悔しい思いをどう生かすかは岩井自身の問題だ。今後は全米女子オープン、AIG全英女子オープンといった海外メジャーも控えているだけに、現段階で1つでも多くの課題に気づいたことは決して悪くはない。それらの課題を解決したとき、一回りも二回りも成長した姿を多くのギャラリーに見せることができるはずだ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)


<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

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