ツアー初Vで大成長　西山ゆかりは今週も大事！

＜写真：Masterpress/Getty Images＞

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 軽井沢72ゴルフ 北コース（長野県）

　周囲の祝福ムードとは対照的に、ツアー初優勝を飾った西山ゆかりは、いつものように落ち着いていた。喜んでばかりはいられない。師匠の芹澤信雄との二人三脚でのVは、それこそ一生の財産だ。しかし、優勝の後、「2、3勝はイケる」と謎めいたメッセージをおくられたという。その2、3勝が今年中か、それとも今後を含んでのものなのか、「正直な話、わかりません」。そして、「皆さんに喜んでいただけてとてもうれしい。実家、事務所など、あらゆるところにお祝いのお花がたくさん届きました」。もちろん、これは今後のさらなる飛躍を期待されてのメッセージでもある。

　また、芹澤からはゴルフ以外のことも学んだ。親孝行だった。「キャディーさんをつとめていただいて、お礼をさせてください、とお願いしたけど、『俺に何かをしてくれるのなら、気持ちだけいただく。その分は、一生懸命育ててもらった両親へプレゼントしなさい』。そう、いわれました。有難いです。いつもいろいろと考えてくださって…。きのうも電話をいただき、『調子に乗るなよ』と…」。改めて、偉大さ、気配り、人間性などを痛感したそうだ。となれば、自身にできることは何か?　プレーで恩返し。それがゴルファーの流儀だ。