テレサ・ルーVSイボミ　最終組で直接対決！！

＜写真：Chung Sung-Jun/Getty Images＞

日本女子プロゴルフ選手権大会 コニカミノルタ杯　パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ（長崎県）3日目

　女子プロ日本一決定戦にふさわしい豪華ペアリング。最終組で賞金ランク1位のイボミ、同2位のテレサ・ルーが直接対決する。メジャーハンターの異名があるルーは、公式戦では無類の強さを発揮。その理由を「セッティングが難しくなればなるほど、挑戦意欲をかきたてられる」と話し、「優勝したいとか、そういうことは一切、考えていない。だって、私はプレッシャーに弱いから…。どうしたら、攻略できるか、それが最大のだいご味です」という。あくまでも無欲。それがルーを支える必勝法。現実に「もし、勝ったら」と優勝を意識した、最終日首位でスタートして思うようなプレーができなかった今夏の『全英リコー女子オープン』で、「改めて思い知らされたから」と付け加えた。また、今大会、とてもリラックスしているように感じるのは、「私は海が大好き。島がたくさん浮かぶ景色を初めて見た。とても美しい。コースは難しいけど、風景がそれを忘れさせてくれます」と笑顔で語っている。

　一方、イはルーとの同組を大歓迎した。「テレサさんが上位にいると、やる気が出ます。だって、負けたくないでしょう」とほほ笑みながら、ライバル意識を燃やす。もっか2週連続優勝。しかし、予選ラウンドの2日間は、らしさが全く発揮できずに終わった。「疲れていたので、考えることが面倒くさかった」。圧倒的な強さをみせた裏では、すさまじい精神力を必要としたということだろう。ただ、このまま終わるわけにはいかない。そのまま低空飛行を続ければ、残りのシーズンに影響を及ぼす。また、14日は昨年、他界した父、ソクジュさんの命日。「父へいい報告をしたいから、気合を入れ直しました。最終日は緊張感を楽しんでいこうと思います」と結んでいる。