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2015.9.24

高熱の功名!? 無我の境地で城間絵梨が単独首位

 2015年LPGAステップ・アップ・ツアー第11戦『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額1,500万円、優勝賞金270万円)の1日目が、広島県廿日市市の芸南カントリークラブ(6,416ヤード/パー72)で行われた。

 大会初日は、プロ入り4年目の城間絵梨が7バーディー、2ボギーの67をマークし、5アンダーで単独首位に立った。4アンダーの2位タイにルーキーの鈴木麻綾、土岐香織が続いている。また、8番ホールで野口彩未がホールインワンを達成。広島三越と芸南カントリークラブから賞金10万円が贈られた。(天候:曇りのち雨、気温:20.3℃、風速:2.3メートル)

 「久しぶりに60台が出ました」と、複雑そうな笑顔ではにかんだ城間絵梨。実は素直に喜べない理由が一つある。1ヶ月近く前から喉の痛みがあり、先週の『山陽新聞レディース』以降体調が徐々に悪化。昨日にいたって38℃の高熱に見舞われ、当初の練習ラウンドの予定をキャンセル。クラブも握らずホテルでの休息にあてたという。

 「熱で余計なことを考えなくて済んで逆に良かったのかな」と控えめに答えはしたが、パットが全く入らなかったという先週も「全部惜しくて、悪い感じではなかったから不安はなかった」と手応えは掴んでいた。そしてこの日、叩き出した67のビッグスコア。「本当は万全の状態で出したいですけど…。ゴルフってこんなこともあるみたいですね」と苦笑いも見せたが、「全体的に落ち着いていたし練習でやってきたことを一打一打出来ました」と、この日のプレーを冷静に振り返った。

 2011年の日本ジュニアゴルフ選手権で優勝するなど、アマチュア時代の実績は申し分なく、将来を期待される若手選手の一人だが、ここ数年は思うような成績を残せていない。「今は失うものはないのでプレッシャーはあまり感じない。ボードを見ても動揺しなくなった」と、冷静にプレーする術を身に付けた彼女。途中何度も咳込み、辛そうな姿を見せてはいたが、「明日は自分のプレーをしたら悪い結果にはならないと思う」と話す眼には、病のそれとは違う熱が宿っていた。

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