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2015.11.28

自分をホメる大作戦で首位浮上 大山が地元Vへ王手

<写真:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2015年LPGAツアー最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)大会3日目が11月28日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,448ヤード/パー72)で行われた。「公式戦にふさわしいセッティングをする」と大会実行委員長・原田香里が話したように、ムービングデーのこの日は、各選手が忍耐の1日。通算4アンダーで首位に立ったのが、地元、宮崎出身の大山志保。1打差の通算3アンダー、2位タイは申ジエ(韓国)がつけ、通算1アンダー、3位の酒井美紀が追う展開で最終日を迎える。(天候:晴れ時々曇り、気温:15.5℃、風速:5.7m/s)

 ゴルフはメンタルのスポーツ。それも公式戦となれば、心の葛藤が命とりになることもある。首位に立った大山志保が今大会、心掛けているのは、超プラス思考だ。「ハラハラ、ドキドキ。本当に楽しいラウンドだった。15、16番でナイスパーをとれたのが一番の収穫。『こんなに私は、アプローチが上手だったんだ』と改めて思いました」と、この日も恥ずかしそうに自画自賛している。確かに15番は圧巻だった。第2打をミスしてボールはバンカーの縁へ。ピンまで27ヤード、左足下がりの難しい状況にもかかわらず、3メートルにつけた。「よしよし、という感じ。ガツンと打たなければ入らない。勇気をもって…」。カップインの瞬間、コースでは大ギャラリーが発した、驚嘆の声が響きわたった。心掛けているのは、心の平静を保つこと。前週は男子のトーナメントをギャラリーとして観戦。「松山(英樹)くんなどは、ボギーを打っても、下を向きガックリしていなかった。よしっ、次は-そんな感じが伝わってくる。それはそうですね。観戦しているギャラリーに対して、申し訳ないからでしょう。私自身、ひた向きな気持ちを取り戻したような気がします」と話した。

 さらに、28日は父・晃さん、76歳の誕生日。「プレゼントは贈ったけど、やはり一番のプレゼントは、私がいいプレーをすること。アンダーパーでプレーできて、ホッとしています」とも付け加えている。「世界ランク上位の選手と私の差は、心の波をコントロールできるかどうかだと思います。これって、ボールコントロールよりも難しい。それにしても、言霊ってあるのですね。マイナスのことをいうと、さらに悪い方向へ行く。でも、いい言葉というか、自分を励ましていれば、いいことがきっとある」。しみじみと語っていた。単独首位で迎える最終日。「勝つことだけを考えて一生懸命、プレーします。ある意味、自分との戦いでしょうね」と表情が引き締まった。

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