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2016.2.24

2016新シード選手特集 第8回 柏原 明日架

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

昨年初めてシード権を獲得し、新シード選手として今季のLPGAツアーに参戦する8名の選手たちを紹介していきます。最終回は、柏原 明日架 です。

柏原 明日架 <カシワバラ アスカ>
1996年1月30日生まれ 宮崎県出身

 7歳で、「父と一緒にゴルフをしたかった」とキャリアをスタート。コーチをつとめる父・武道さんから「習い事の感覚ではやらせない。中途半端で辞めるなら、最初からやるな」と厳しく申し渡されたという。つまり、クラブを握った時から、プロを目指したことになる。

 '09年、九州中学校ゴルフ選手権春季大会に優勝。'10年には全国中学校ゴルフ選手権春季大会を制して、日本女子アマチュア選手権で2位に。'11年からJGA女子ナショナルチームで活躍。また、'12年は英国で開催された男女混合16歳以下のジュニアオープン選手権で女子初の優勝を飾り、世界一になった。

 プロテスト受験資格を得る'14年、アマチュアながら最終日最終組でプレーしたアクサレディス宮崎で4位タイ、ほけんの窓口レディース6位タイなどの実績をひっさげ、トップ通過を目指したプロテスト。ところが、3日間を振り返り、「ゴルフって、こんなに難しいのかと思った。手が震えるパッティングがいくつもあった」と話した。9位で一発合格を果たしたが、喜びよりも悔しさが…。

 プロテスト合格後、'15年の全試合出場を目指したが、ファイナルQTで58位と予想外の苦戦。出場試合がかなり限られてしまった。「出られる試合に合わせて、どういう感じでモチベーションをあげていくかがテーマ」という一方で、「同期合格の選手の多くがファイナルQTで成績が良く、レギュラーツアーへ出場チャンスを得た。負けたくないというライバル意識があるから、前半戦は、優勝を目指すことより、他の選手と細かいところを比較するなど、自分本来のスタイルではなかったと思います」。ほけんの窓口レディースで6位タイに入った以外は、消化不良のラウンドが続いた。

 浮上のきっかけをつかんだのは、NEC軽井沢72ゴルフ第2日。第1日、91位タイと大きく出遅れ、「予選通過を果たすには、5アンダーで回らなければならない。スタートから、すべてのホールでピンを狙った。'15年で初めてです、トライをしたのは。あの日、何が足りなかったのかに気がついた」そうだ。そして、次の出場試合、ゴルフ5レディスでは開幕前、「コーチの父と、シードを獲るには、この試合から、あと1000万円を稼がないと…。そう話した。あれからです。賞金について明確な意識が出てきたのは」。'15年を語る上で、ハイライトは日本女子オープンだろう。第1日から好調で、最終日の中盤、首位へ浮上した。が、17番で痛恨のトリプルボギーを叩き、脱落。4位タイに入り、賞金シード獲得には大きく前進したものの、「しばらくは、あのシーンの夢を何度もみた」。大王製紙エリエールレディスで、賞金シード50位が確定したが、反省の言葉ばかりを口にしたルーキーイヤーだった。

 '16年の目標は、ツアー初優勝。同時に「ここだけは負けませんというものが、今の自分にはない。他の選手に負けないものをつくりあげる」と語った。というのは、「イボミさんと練習ラウンドをご一緒すると、ショットメーカーだなぁと思う。試合のどんな緊張した場面でも、それはブレることがない。確かに年齢差はあるけど、同じプロ。そんなことはいっていられません」。最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップをギャラリーとして観戦し、強く感じたことだった。

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