自分をほめて一変　笹原優美『いいじゃないか、自分』

＜Photo：Masterpress/Getty Images＞

中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン　中京ゴルフ倶楽部 石野コース（愛知県）1日目

　ようやく覚醒。プロ3年目の進化を父、剛さんの目前で披露した。今季出場した10戦がすべて予選落ちという笹原優美が、3アンダーの6位と別人のような変身ぶり。「きょうは、落ち着いていました。ショットが良かったし、とにかく自分を信じてプレーしたことが良かったと思います」と振り返った。不振の原因は、意外なことだ。「いつも、実力がない、と思い続けていたから、たとえ調子が良くても、自分自身を疑っていた。要は、精神面。今週から思考を変えて、いいじゃないか、自分－にしています」。1人娘ということもあり、「人間性を養うため、いろいろな習い事をさせてもらった。11歳ではじめたゴルフも、そのツールです」と話している。

　そして、最終的に自分で選択したのがプロゴルファー。今季は、父娘がタッグを組み、また和田泰朗コーチが帯同しツアーを転戦中だ。当然、予選落ちが続けば、出費は増え続ける。それでも剛さんは何もいわずサポートを。「少しでも恩返しがしたい。きょうは、強気で行くためにブルーのシャツを。それから、9番が難しいと感じたので、絶対にボギーを打たないようボールのナンバーを5にスイッチしました」と、細心の注意を払っている。小さな積み重ねが賞金を運んでくる。まさに、頑張れ、自分だ。