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2016.6.10

追突→脱力で大爆発 姜秀衍が驚異の64

<Photo:Masterpress/Getty Images>

 2016年LPGAツアー第14戦『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)2日目が6月10日、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6,511ヤード/パー72)で行われた。この日、驚異的なプレーでギャラリーを沸かせたのは、韓国のベテラン、姜秀衍。8バーディー、ノーボギーの完璧な内容で通算12アンダーの首位。4打差の通算8アンダー、2位はキムハヌル、3位に通算7アンダーの堀琴音がつけている。 (天候:晴れ 気温:26.3℃ 風速:3.1m/s)

 災い転じて福となす。このことわざがあるのは、日本だけではない。韓国にも同様の言葉がある。この日、8バーディー、ノーボギーという自己ベストスコアを更新した姜秀衍が、まさにそれだった。5月29日、『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』へ出場するため、空港へ向かう途中のソウル市内で、追突事故に…。すぐさま病院へ運ばれ、4日間の入院生活をする憂き目にあった。「首がとても痛かった。他にも全身のあちらこちらを打ったらしい。4日間、入院したのは、さまざまな検査を行ったからです。幸い、大事には至らずホッとして日本に来ました。でも、今週は試合に出場できるかわからない状況。とりあえず手探りの状態で1日目を迎えた」と明かす。

 ハイネックを着用して、首に施したテーピングを隠しながらのプレー。それでも1日目は68、そして2日目が64と驚くほどのパフォーマンスを展開する。「パッティングの調子がとてもいい。加えて、きょうはショットの切れが抜群。グリーンがそれほど硬くないから、ボールがよく止まってくれた。おかげでバーディーチャンスをたくさんつくることができたと思います」と解説する。ただ、ホールアウト後は、すぐさま氷をビニール袋に入れ、首を冷やしながら引き上げてきた。「首はまだ痛い。だけど、そのおかげで余計な力が入らず、うまくスイングできたのでしょう。悪いことの後には、いいことがあるもの。優勝したいです」とほほ笑んだ。今年3月、40歳を迎えた。困難にぶつかれば、多くの経験が生きる。ちなみに、ベテランとはいうものの、173センチ、55キロとスタイルは以前と全く変わってはいない。その証拠に、ミニスカートが本当に似合う。「プライベートでミニははかない。でも、トーナメントではギャラリーから見てもらうことも大切でしょう」。これまた不惑の境地というものだろう。

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