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2016.9.10

我が道を進む、酒井美紀 ジワリと首位へ

<Photo:Chung Sung-Jun/Getty Images>

 2016年LPGAツアー公式戦、49回目を迎えた『日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)が9月10日、北海道登別市・登別カントリー倶楽部(6,750ヤード/パー72)で大会3日目が行われた。天候は回復したものの、今度は風が各選手を悩まし続ける。この日、アンダーパーフィニッシュしたのは、わずか2人。通算1アンダーでテレサ・ルー、酒井美紀が首位に並び、通算1オーバーの3位、申ジエが逆転を狙う。(天候:晴れ 気温:21.3℃ 風速:3.1m/s)

 高望みはせず、しっかりと自分を分析。狙い定めた条件が揃ったのは、ここだ。酒井美紀は忍耐の塊のような選手だ。飛距離を捨て、精度に賭ける。チャンスが来るのをジッと待つ。「前半の流れはとてもツキがある。それを感じながらプレーした」。3番、カラーから5メートルのパーセーブに成功し、続く4番で4メートルのバーディーパットを決めている。勢いに乗った時は一気に!

 ツアー史上最長ホールの5番では、残り160ヤードの第3打を3メートルにつけて、連続バーディーを奪った。しかし、今回は公式戦。良いことばかりがあるわけではない。「後半は流れをつかむことができなかった。仕方ないです。ひたすら耐えました」。この日は結局、パープレーでまとめた。

 自身最大のセールスポイント、1Wは曲がらない-のスタイル。ところが、飛距離がいまひとつだ。「アマチュア時代から、安定したスコアを出すのはどうしたら良いのか。ずっと考え続けてきました。そこで、目標にしたのが不動(裕理)さん。子どもの頃は、飛ばし屋といわれた時もある。でも、私は方向性を重視することに決めました」。今どき、珍しいブレない精神をもっている。発言も常に控えめで、「勝ちます」などとは、口にしない。

 「タイトルを獲ることよりも、獲得賞金額を増やさなければなりません。最終日は、そのためにも上位にとどまりたい」。もっか、賞金ランキングは55位で、まずはシード権を、という姿勢だ。サンバイザーには、決まってリボンのヘアピンをつける。

 「ウェアとピンの色を合わせる。細かいところにこだわるのが私、好きです」。ゴルフを始めた頃から続けているという。こだわりが多いことは、一流のアスリートの条件だ。

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