A・ジュタヌガーン　逆転賞金女王へ首位発進

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

TOTOジャパンクラシック　太平洋クラブ 美野里コース（茨城県）

　デッドヒート。マネークイーンを目指し、一大バトルを展開しているのは、米国も同じだ。ランキング1位のリディア・コと、2位のアリヤ・ジュタヌガーンは、3,744ドル(約39万円)の僅差。両選手の戦いは、今回を含めて残り2試合となった。

　「プレーしている時は、ランキングがどうなる、などは考えていない。たぶん、リディアもそうでしょう」と話し、「今日のプレーは良かった。10、18番と2度のチップインがあったし、ティーショットがいまひとつだったけど、パッティングでうまくカバーできたと思う」。淡々とこの日のプレーを振り返っている。

　まだ、20歳。精度をあげるためにドライバーを封印するなど、まさに規格外の存在だ。3W、2Iを巧みに使い、それでも同組の選手を圧倒する。ジュタヌガーンは、飛距離ばかりがスポットを浴びているが、最大のライバル、コは、「キャディーバッグにドライバーが入っていないなんて、私には信じられないことだけど、彼女はそれが当たり前。アマチュア時代からライバル関係にあって、彼女はパッティングが素晴らしい」と証言。

　一方、ジュタヌガーンの姉、モリヤがこう語っている。「姉妹でも、彼女はスケールが大きいと感じる。ゴルフに関しては、技術は当然だけど、常に未来を考えていること、たとえ調子が悪くてもその場ですぐに修正できるところがすごい」。ちなみに、ゴルフ以外の得意技を、「寝る、食べる、テニス、水泳」とすぐさま答えて、遠征先でまず行うことが、「フェイスブックに、写真をアップすることですね」とサラリといってのけた。

　日本発のSNSも必見か－。