64で単独首位へ　フォン シャンシャンが締める！?

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

　日米両ツアーの選手が参戦する全米女子プロゴルフ協会公式戦『TOTOジャパンクラシック』(賞金総額1,500,000ドル、優勝賞金225,000ドル)の大会2日目が11月5日、茨城県小美玉市・太平洋クラブ　美野里コース(6,646ヤード/パー72)で行われた。好天、微風という絶好のコンディション。各選手がスコアを伸ばした。通算11アンダーで首位に立ったのは、フォン シャンシャン。1打差の2位、通算10アンダーでアリヤ・ジュタヌガーン、通算9アンダーの3位タイはスーザン・ペテルセン、姜 秀衍(Soo-Yun Kang)が続いている。(天候:晴れ　気温:16.8℃　風速:0.9m/s)

　中国13億7000万人の期待を背負って、フォン シャンシャンが猛チャージ。この日のベストスコア、64をマークして単独首位へ浮上した。「18番のバーディーは特に良かった。プレッシャーのかかるピンポジションにもかかわらず、4.5メートルにつけ、ナイスバーディー。きょうは、ノーボギーで回れたことがとてもうれしい」という。1日目は、「背中に張りがあって、クラブが振り切れない。ホールアウト後、トレーナーに診てもらったら、とても良くなった。だから、このスコアがマークできたのでしょう」とも話した。

　通算16勝と世界トップクラスの実力を持ちながら、2週連続優勝は、「記憶にない」。今回は前週Vの勢いそのままに、来日した。「連続優勝を達成できれば、すごくうれしい。でも、そのことはあまり意識していません」とクールだ。今夏のリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得。

　「中国では、あまりゴルフが盛んだとはいえない。ファンはケーブルテレビで観戦する。それがオリンピックでは、地上波で全国放送された。意識して、できるだけ笑顔でプレーしようと心掛けたら、いい成績が…。反響もすごい。皆さんからゴルフって、おもしろい、といわれたから本当に良かった。それから、今までは、街を歩いていても誰も気づいてくれなかったけど、オリンピック以降、私のことを気が付いてくれるようになった」と変化を語っている。後半戦のモチベーションにもつながった。

　一方、親日家として知られる。今回も爆買いを。10月31日は、静岡・御殿場へ遠征して、アウトレットモールでショッピングを楽しんだ。「日本で買い物をすることはとても楽しい。私は日本各地のアウトレットモールへ行きます。今回は母へアクセサリーなどを買って、自分にはバッグを」とうれしそうだった。

　最終日も、豪快かつ、繊細なプレーでファンを魅了するのか。ちなみに、日本で手締めの音は、シャンシャンと表現されるが、さて－。