ベストコメント連発　福嶋浩子はさすがのベテラン

　メディア賞「ベストコメント」部門に輝いた福嶋浩子は、2016年を『驚』の1文字で表現した。「まさかの一年。最後にこんなに素晴らしい賞をいただくことができて、本当にうれしい」と前置きし、「メディアの皆さんの前で、お話できたことが、もっともっとうれしい」。さすがは、ベストコメント賞を受賞しただけのことはある。また、「優勝したサイバーエージェントレディスのVTRを何度もみました。あの瞬間、私の人生が変わった。いろいろなことが変わりました」。

　いいことがあれば、悪いことがあるのが勝負の世界だ。口にこそしなかったが、シーズン後半戦は、故障とも戦っていた。「腰のヘルニアからくる、左足のしびれ、右肩痛、右手甲の脱臼…」と告白。その上で、「一試合、目の前の一打に集中してきた。これは、過去10年と変わりません。良くも悪くも、学ぶことが多かった一年だと思う」。さらに、「ゴルファーの前に、一人の人間としてもっと成長したい。たとえコースを離れても、ああいう人にはなりたくないよねぇ、と思われるようでは…」と、自身の哲学までを明かした。

　2017年は不惑を迎える。「まずはシード権を獲りたい。来年は若い力、安定した中堅がいて、競争がもっと激しくなるでしょう。そういえば、今、胃腸炎が流行しているそうです。メディアの皆さんも、どうぞお体に気をつけて、良いお年をお迎えください」。この締めの言葉には、聞いている方が『驚』だった。