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2017.6.11

final day プラスワン~藤田光里~

<Photo:Mastespress/Getty Images>

サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)最終日

 LPGAの会員でいる限り、肩書は同じ。つまり、生涯現役が保障される。ツアー競技から引退しても、プロゴルファーだ。「プロテストに合格してから、引退を考えている。来シーズン、私はいないかもしれません。ただ、藍さんとは違って、私がいなくなっても、3週間経てば、忘れられてしまう」と語っている。選手にはそれぞれ、宮里藍の思い出がたくさんあった。

 「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでお会いした際、『光里ちゃん、元気』と声をかけてくださった。やっぱり、藍さんはみんながいうように、私にとっても神様。引退はとてもさみしい。でも、藍さんだから、次の人生も楽しいでしょうね。未来はずっと明るいと思います」。幼少時、藤田にとって、宮里ファミリーといえば、長男の聖志だった。小学2年で地元の男子ツアーのプロアマ戦に出場。「人生で初めて、一緒にラウンドしたプロゴルファー。とても親切。かわいがってくださいました」と振り返った。

 惜別といえば、5月下旬、昨年12月9日に他界した父・孝幸さんの納骨をすませたという。また、遺品の整理などを徐々に行っているが、「思いもしなかったものが、たくさんあった。私が、子どもの時に出した感謝の手紙が、引き出しにしまってあり、ワードローブには、誕生日、父の日、おみやげでプレゼントしたシャツ、ネクタイなど多くのものが、新品同様でかかっていた。袖を通したり、つけたりしたはず。贈った時のビニールまで大事にしてくれたなんて……。ありがとう。何度も心の中で手を合わせた」。

 使用するボールには、今季から命日の『1209』をプリントしている。「いいわけになるけど、左ひじの状態などがいまひとつ。だけど、これから成績を上げていきます。絶対に」と力を込めた。18日は父の日だ。明日12日は、都内4カ所を回って、父の日のキャンペーンでサイン会、トークを行う。「これも供養。父もきっと喜んでくれるでしょう」とは、いったものの、この日は83の大叩きで最下位に沈んだ。

 ホールアウトする頃、コースには雨が落ちてきた。孝幸さんが天から、涙を……。次週以降の奮起に期待したい。

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