1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. 1st day プラスワン~イーグル&バーディー~

2017.7.14

1st day プラスワン~イーグル&バーディー~

<Photo:Masterpress/Getty Images>

サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)1日目

 年に1度の大役を任された。首から下げたスタッフのタグが誇らしい。イーグルとバーディー。2頭のラブラドールレトリーバーだ。クラブハウスのエントランスで選手を迎える。世界中で開催されるトーナメントでも、おそらく、ここだけに違いない。究極の癒しともいえるだろう。

 イーグルポイントゴルフクラブへ迎えられたのは、LPGAが主催した試合だった。現在も毎年、日本盲導犬協会へチャリティーを継続しているが、かつて当コースでレジェンズツアーを行ったことが。その際、コーススタッフが、キャリアチェンジ犬の存在を知った。すべてが盲導犬になれるわけではない。複数回、厳しい審査が行われる。イーグルは最終試験にパスできず、受け入れ先を探していた。

 コースの宇敷慎一支配人は、「私がここに来る前のことです。前支配人が、走らない、吠えない、噛まないと説明を受け、それならメンバーの皆さんも安心していただける。コースのマスコット犬として、受け入れを快諾しました」と経緯を説明している。さらに盲導犬協会から、「もう1頭、白い、いい子がいます」と連絡を受けたのは、2年後。「2頭ならさびしくはないでしょう」と、バーディーがやってきた。

 「メンバーさんから、とてもかわいがられています。皆さま、わざわざおやつ持参でご来場。2頭は1度、プレゼントをもらうと、それが誰かをすぐに覚えてしまう。極端な話ですが、よくいらっしゃるメンバーさんは、車の音だけで聞き分けてしまう。本当に賢い。当コースの自慢です」と、宇敷支配人は続けた。

 日本は肩書をもつ動物たちがたくさんいる。かつては、猫や犬が多かったものの、今は長崎でコイの駅長や、山口県では犬の住職まで登場。犬がトーナメントスタッフになっても不思議はない。人間の年齢では96歳に相当する、13歳のイーグル(黒毛)と、11歳のバーディー(白毛)は、ファッション雑誌のグラビア、メンバーがSNSで写真をとりあげられ、ちょっとした有名犬となった。

 「もう、当クラブには欠くことのできない存在。スタッフもいやなことがあった時など、2頭に話している。そうすると、しっぽを振りながら、何ともいえない表情を。一昨年からスタッフとして、選手の皆さんをお迎えするようになったのも、リラックス効果があれば-と始めました」とコースの渉外・営業課、高田頼康課長が語っている。

 ところで、通常の営業でもコースは独自のサービスを展開中。「メンバーさんが来て、その日、混雑しているとしましょう。1、10番からスタートすることがセオリーですけど、当コースは、お客さまがスムーズにプレーできることを最高のサービスと考えています。だから、状況をみながら、たとえば6番からスタートしていただくなど、他にはないおもてなしをご提供。メンバーさんは喜んでくださっています」と付け加えた。

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索