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2017.7.28

トップ合格は松田鈴英『笑顔のプロにもなる』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2017年度LPGA最終プロテスト・最終ラウンドが7月28日、富山・小杉カントリークラブ(6,397ヤード/パー72)で行われ、通算2アンダーまでの22人が合格。首位は通算11アンダーで3人が並んだが、カウントバック方式で松田鈴英(れい)がうれしいトップ合格者となった。次週、北海道meijiカップから、14試合のLPGAツアー出場権(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを除く)を獲得。また、合格者には1年以内に開催されるステップ・アップ・ツアー出場権が与えられる。(天候:晴れ時々雨 気温:26.5度 風速:3.7m/s)

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 祝福の午後。松田鈴英が、人生最大のチャンスを最初に、手中に収めた。「驚いています。まさか、トップ合格なんて…」。とはいうものの、表情は落ち着きはらっている。この好対照が、勝負強さを発揮した原動力だ。「目標は1日、4アンダー。それだけを考えてプレーした。今回でプロテストは2度目。去年、失敗したから、難しさは十分にわかっています。調子も良かったし、とにかく、ロングパットが決まったことが、好成績の要因だと思う」と振り返った。

 滋賀県彦根市出身の19歳。父の直樹さん、姉、唯里さんの影響で10歳からゴルフを始める。「最初は楽しくない。2年ぐらい経ってから、ゴルフの魅力がわかってきた。とにかく、ボールが飛ぶことがうれしくって…。遠くへ飛ばすためにはどうしたらいい。いろいろと工夫をするのがおもしろくなり毎日、500球ぐらい打つようになりました」という。

 中学時代は全国大会へ出場するようになり、プロを目指す自覚も。ところが、福井工業大学付属福井高校では、「成績が頭打ちになり、全国大会でもさっぱり」。卒業後は故郷に戻り、日野ゴルフ倶楽部でアルバイトをしながら、練習を続けてきた。ホールアウト後、次週からレギュラーツアー出場権を得たことを知ると、仰天。「それは大変ですね。キャディーのアルバイトなどのスケジュールが入っている。どうしましよう。ホテルや航空券の手配だって」と話しながら、満面の笑みがこぼれる。

 それはそうかもしれない。座右の銘は、笑顔。「どんなにスコアが悪くても、笑顔でプレーすることが、一生の目標です」と話す。ゴルフ同様、これも難しい。あすの入会式を経て、プロとしての挑戦がスタートする。ノーベル賞作家、バーナード・ショーは、『人生とは自分をみつけることではない。人生とは自分をつくることである』との名言を残した。鈴英(れい)の名前が全国区になるのは、いつ-。

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