キムハヌルは、日本と安比がお気に入り

　悪いことの後には、いいことがある。これは勝負の世界の常。今大会、公式戦3連勝へ挑む、キムハヌルは「体調は100パーセント」と自信満々に語った。前週、右肩痛を発症し、プロアマトーナメントを途中棄権するなど、予期せぬ故障に見舞われている。「実は…」と前置きして「宿泊していたホテルのベッドがとてもやわらかく、寝違えてしまった。それが原因。首痛から両肩へ痛みが広がったのです」と説明を。ただ、治療のかいがあり不安は解消した。もし、1週遅れていたら、それこそ一大事。

　また、大いにやる気がみなぎっているのは、コースロケーションだ。「岩手県は初めて来ました。とても素晴らしいところです。特に安比高原はいい。気候が、さわやかです。私は、ゴルフを始める前から、スキーをしていた。今は、けがをするといけないから全く滑っていないけど、ホテルの近くにスキー場がみえる。気持ちがアゲアゲです。いつか、あのスキー場で滑りたい」という。

　さらに、日本というタイトルがついた今大会にご執心だ。「韓国でも、国の名前がついた試合で優勝の経験はありません。その国の名前が冠につく。ズシリときますね。勝ちたいです。それが、どれほど難しいかはわかっている。でも、自分自身にプレッシャーをかけることはよくない。どんなに難しいコースコンディションでも、楽しんでプレーをするのが一番。いつも通り、平常心で臨みます」。瞳が輝いていた。