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2017.11.3

鈴木愛、悪夢を一掃 66は復活の証明

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

TOTOジャパンクラシック 太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)1日目

 悪夢を払しょく。鈴木愛が首位スタートを切った。3連続ボギーがあったものの、9バーディーを奪う。この爆発力はワールドクラスだ。「これほど、緊張したのは本当に久しぶり。1番のティーショットで、1Wが地面をたたき、わずか50ヤードしか飛ばない。それも隣のホールへボールが…。また、空振りの夢もみた」。とはいえ、正夢ではなかったところがいい。

 その不安だった1番は、この日、無難に切り抜けた。ボギーも叩くが、バーディーもとるのがプレースタイル。66をマークしたのは、ドラマチックな優勝を飾った今年のアース・モンダミンカップ以来だ。これは吉兆だろう。開幕前から、「これほど調子がいいのは、アース以来です」と予言。その通りのプレーを展開した。「どんなに調子が悪くても、練習だけは怠らなかった。その成果が、ようやくここにきて出たのかなぁ、と思います」という。コーチをもたない鈴木は、自身で思い悩み、苦悩から抜け出す。とはいっても、聞く耳はちゃんと持っている。

 富士通レディースのドライビングレンジ。同じ、ドローヒッターの、菊地絵理香へ助言を求めた。「アイアンショットで、うまくボールをつかまえることができません」。すかさず、菊地は、「ボールは、その方向へ行っている。だけど、愛ちゃんは右を向きすぎているように感じる」とアドバイスしたという。その言葉でハッと気がつき、また練習を繰り返した。エリカさまの金言が、賞金女王レースをさらにおもしろくさせたのだ。

 確かに、鈴木はパッティングの名手。前週まで、平均パット数は堂々の1位だ。ただし、「バーディーチャンスは10メートル以内につけないと、なかなか入るものではありません。私の目標は、常に10メートルです」。チャンスを生み出すスーパーショットが何度飛び出すか。これが優勝、そしてマネークイーンを引き寄せる。

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