2018.3.1
川岸は、さらに進化中 ノックショットで首位発進
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
2018年LPGAツアーが開幕。3月1日、沖縄県南城市・琉球ゴルフ倶楽部(6,558ヤード・パー72)で『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』(賞金総額・1億2,000万円/優勝賞金・2,160万円)第1日が行われた。この日、5アンダーで絶好のスタートを切ったのは森田遥、川岸史果。1打差の4アンダー、3位タイにペヒギョン、高橋恵が続く。2017年の賞金女王、鈴木愛は2アンダー、7位タイ。
スポーツ界で、よくいわれる2年目のジンクス。川岸史果はブレークした2017年から、さらにスケールアップしている。「父から、『おれの肩身が狭くなってきた』といわれた。それと、昨晩、『若手には負けるな』。メールが送られてきたんです」。怪物の娘…と注目された1年前とは、まったく違う状況である。
昨年の大会2位だった。コースとの相性は悪くない。ところが、今年は経験に加え、手術した右足首のリハビリが完了。さらに、「オフの間、ノックショットの練習をたくさんした」という、3つのプラス材料がある。特に、ボールコントロールを重視した、アイアンのコントロールショットが、快進撃の原動力となったようだ。「バーディーをとったホールは、ほとんどノックショットを活用しました。風に左右されないし、武器になりそう」と今年初めて、実戦で試して大いなる手応えを感じている。
「スタートホールでは、これから開幕、ということでかなり緊張した。しかし、5メートルのバーディーパットが決まって、かなり気持ちが楽に……」と振り返った。この日は6バーディーを奪ったが、うれしそうに話したのは、最終18番のパー5。「17番で、ボギーだったから、それを消したいと考えた。残り230ヤードの第2打を3Wで2オン。7メートルを2パットのバーディーで、第1日を締めくくることができた」と解説する。
もちろん、好スタートは開幕Vを狙っているからだろう。「残り3日間、毎日、アンダーパーでプレーすれば、上位争いは間違いないでしょう。去年の今頃は、手術した足首を気にしながらのラウンド。思い切り、プレーできることがうれしい。新たな気持ちです。また、去年、プロテストに合格したルーキーが加わった。勢いがあるし、皆さん、うまい。つぶされないように、意識している」。ひたむきで、危機意識と精進を忘れない川岸、今年も期待ができそうだ。
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