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2018.3.9

泰然で首位発進 強い佐伯が帰ってきた

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2018年LPGAツアー第2戦『ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ』(賞金総額・8,000万円/優勝賞金・1,440万円)が高知県香南市・土佐カントリークラブ(6228ヤード・パー72)で開幕した。第1日は、最大瞬間風速21.1m/sの強風が吹き荒れ、アンダーパーでホールアウトした選手は、わずかに4人。3アンダーで佐伯三貴が首位に立った。1打差の2アンダー、2位タイは横峯さくら、川岸史果。開幕戦を制したイ ミニョン、昨年の賞金女王・鈴木愛はイーブンの5位タイにつけた。(天候:晴れ 気温:9.6℃ 風速:13.3m/s)

 プロが惚れるプロ。ひとことでいえば、佐伯三貴はそんなタイプだ。ラウンド中のリズムや、練習場での打球音など、特に若手選手から「格好いい」という話をたくさん耳にする。タフな1日。ラウンドを終えると、ナイスラウンドの質問に、「自分でもびっくりです」と話した。そして、「優勝を飾って、皆で乾杯したい。それだけのためにやっている」と笑顔をみせる。

 今季の開幕戦は、7位タイとまずまずのスタートを切りながら、第2日に急降下。予選落ちに終わった。しかし、「調子は悪くなかった。むしろ、今までの開幕戦の中では一番落ち着いて臨めたと思う。でも、流れが悪く、パッティングがさっぱりでした。仕方がない。だから、今週から新たな気持ちで戦います」。今オフは例年同様、ハワイで調整を行っている。母校、東北福祉大の後輩、松山英樹と一緒だ。

 「到着して、すぐにラウンドをしました。練習はもちろん。トレーニングも、です。おかげでとても良い刺激を受けた。体調がいいし、不安はまったくない」。うれしそうに明かしている。2017年の賞金ランキングは53位。さぞかし、LPGAツアー7勝の実力者にとって、不本意だったに違いないが、「賞金シードがない。(リランキング制度の導入で)前半戦が勝負など、そういうことはあまり考えていなかった。むしろ、結果を出せばいい-とシンプルにとらえている」という。

 そんな話を聞いていると、マリナーズへ帰ってきたイチローの記者会見を思い出した。泰然という言葉を繰り返し、実にクール。佐伯も強風下で自分のスタイルを貫いた。3番、3メートルのバーディーパットや、残り95ヤードの11番・第2打など、随所で披露した大向こうをうならせる、素晴らしいプレーは、まさに泰然自若のなせる業というものか。「きょうは、風が強かったから、アドレスを解くことも何度かあった」。

 また、「良い仕上がり。雰囲気もいい。あとは、よい流れをつくることです。流れをつくるのは、やはりパッティングでしょうね。焦りはないし1試合、1試合を楽しんでやればいい」と結んだ。すべては優勝のためである。

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