2018.3.10
小野祐夢、夢を拓く
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ 土佐カントリークラブ(高知県)第2日
暗いトンネルを抜けて、シンデレラになれるか。岐阜県出身の小野 祐夢は2016年7月にプロテストに合格し、これまでの最高位は昨年のリゾートトラストレディスの40位タイ。先週までの足掛け3年でツアー11試合に出場するが、予選通過はわずか2回、今週でようやく3回目に。先週までは、6試合連続で予選落ちだった。ホールアウト後の取材で今週の目標を問われると、「トップ10入りすることです」と即座に答えてくれた。
今年は、QTランキング35位の成績で開幕戦にギリギリ出場できたが、今週はウェイティングの2番目。2名が欠場したことにより滑り込み出場が決まった。1年間ツアーに参戦するには体力不足が課題だったらしいが、「オフに10日間のタイ合宿で男子プロと一緒に体幹トレーニングをやりました。それから、走り込みも。3kmくらいを早めのペースで走り込みました。ラウンドの後半や2日目、3日目にドライバーがブレだすと戦略が立たなかったのですが、今年は楽にできています」と、今週もしやの可能性をうかがわせる答えが返ってきた。
昔、『スター誕生』という映画を見た。歌手になることを夢見て田舎から都会に出てきた女性が挫折を経てトップスターになるストーリーだ。
小野も6月に行われるリランキングでは、シャッフル対象となる選手だが、今週の成績如何によっては、その先の出場も見えてくる。首位とは、4打差。優勝してしまえば、まさにシンデレラ・ストーリーの実現だ。
その結果は、もうすぐやってくる。
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