勝みなみ、新潟で元気倍増　

＜Photo：Matt Roberts/Getty Images＞

　勝 みなみ。切り替えのはやさは、まさにプロの天分だ。「優勝できなかったことは悔しい。でも、あそこまでいけたことが、自分にとって大事なこと」。あっけらかんとした表情で語っている。前週のリゾートトラスト レディス最終日は一時、単独首位に立ったものの、プレーオフで惜敗。それどころか、「全く引きずらないタイプです。怒られていても、途中から、なんで怒られているのか、わからなくなってしまう。まぁ、いいか、と忘れる」となれば、これまた大器の証明だ。

　かつて天才と呼ばれた、あの有名な野球選手が、一緒に球場に連れて行った息子を忘れて帰ったというエピソードがある。毎週のように各地を転戦するプロゴルファー。悪いことは直ぐに忘れてしまうのも必要だ。ただし、初めて訪れた新潟をとても気に入った様子。

　「今回は旅館に泊まっています。やっぱり、米どころだから、すごくご飯がおいしい。炊き立てのご飯を2杯以上おかわりしている。一番幸せを感じるひと時です」という。今大会のキーワードは、「やはり、スタートダッシュ。前週も第1日にアンダーパーでプレーしたから、エンジンがかかった」と話す。それだけではない。「今度はチャンスを逃さない。完全優勝を狙う」とボルテージが上がった。