1. ホーム
  2. ニュース&トピックス
  3. Day 3 ~ 原田香里 プラスワン テック

2018.10.14

Day 3 ~ 原田香里 プラスワン テック

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

富士通レディース 東急セブンハンドレッドクラブ 西コース(千葉県)最終日

 最終日、最終組から1組前で成田美寿々さんはスタートしました。逆転優勝を果たすには、先手必勝が勝負の王道。序盤から最終組へプレッシャーをかけていくことは、成田さんが得意とすることです。スタートからの2連続バーディー。そして、4番のバーディーも効果は絶大。勝利をたぐり寄せた要因は、ここにあるとみました。

 最終組は、名うての実力者が3人。えてして、このようなペアリングでは、お互いがけん制しあうことが結構、あります。対する成田さんは、三ヶ島かなさん、永井花奈さんと同組です。気楽にとはいかないまでも、若手2人とのペアリングで、リズムをつくりやすかったともいえるでしょう。

 今年の初勝利、6月の宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメントは最終日、4打差を逆転。しかも、プレーオフでは有村智恵さんを相手に、4ホールの激闘を戦い抜いての勝利でした。今回は彼女の代名詞でもある、ショットがさえていたわけではありません。むしろ、それほどよくなかったかもしれない。ティーショットで手を放すシーンが何度か見受けられたからです。

 そうはいっても、コースマネジメントがしっかりしていた。絶対にボールが行ってはいけないところへ、打つシーンは皆無。大きなピンチを迎えることがなかった。このあたりは、ツアー初優勝をあげた思い出のコースですから、ご本人がよくおわかりのことだと思います。2つのボギーはあったものの、ショットよりもパッティングが素晴らしかった。オールラウンダーへ向け、着々と歩んでいる証拠でしょう。技術的にも、しっかり。こうなると、多少、調子が悪くても、微調整を行えば済む。

 今季のLPGAツアーは残り6試合。今回の成田さんの優勝でより一層、賞金女王レースがおもしろくなったことは確かです。タイトルを目指すスタイルは人それぞれですが、各選手が相当、気合を入れている。18年、いいツアーの締めくくりを-は、誰もが誓っていることですから。

(原田香里=担当理事)

このニュースをシェアする

記事検索記事検索ARCHIVE

年を選ぶ arrow
月を選ぶ arrow
カテゴリ arrow
search検索