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2019.5.26

勝みなみ 逃げ切りVで全米女子OPへ

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第12戦『中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会最終日が5月26日、愛知県豊田市・中京ゴルフ倶楽部・石野コース(6,482ヤード/パー72)で行われ、勝みなみが通算14アンダーで今季2勝目をあげた。前日とは一転。この日はガマンのプレーが続いた。しかし、3バーディー、3ボギーの72で逃げ切り、LPGAツアー通算3勝目(※アマチュア1勝)。2打差の通算12アンダー、2位は同じ黄金世代の河本結が入った。(天候:晴れ 気温:31.0℃ 風速:1.8m/s)

 無限大の可能性。勝みなみにとって、今回の優勝は未来への扉を開く-ターニングポイントになるのではないか。全米女子オープン出場が、ほぼ確定した。ロレックスランキング50位以内の資格である。「ランキングをチェックすることなどしていない。50位以内なら出場権が発生します、といわれて、えーそうなんだなぁ。考えてもいなかった。出られるようになったら、考えます」と経緯を説明してから、「昨晩、渡米の便を予約して、何か行くみたい」と、まるで他人事のように明かした。

 とはいえ、またも今季初Vとなったパナソニックオープンゴルフトーナメントに続いて、とても長い1日に感じたことだろう。昨日、バーディーショーを披露した62の再現とはいかなかったから。1番から、ボギーが先行して苦しい展開だった。一時は13番でスタート時のアドバンテージがなくなり、首位に並ばれている。

 しかし、「めちゃめちゃ楽しんでいた。13番でトップに並ばれた時、安心したというのか、気持ちが楽に。流れは良くなくても、です」。パー3の15番は、価千金のパッティングが決まった。7メートルのスライスライン。「自分を信じた。笑顔で楽しくプレーしてきたから、ごほうびのようなバーディーです。ホールアウトしてから考えたのは、あのパッティングが一番、決めたところへストロークできたと思う」と話した。この勝負強さが、真骨頂といえるだろう。

 「誰でも、1番になりたい。そう思わない選手はいないでしょう。でも、私のゴルフ人生は、まだスタートしたばかりだし、とにかくこれからです。もっともっと、練習と経験をたくさん積んで高みを目指したい」。そうはいっても、自身がまだまだ可能性を秘めている証拠として、「目標はないです。具体的なことを口にし、決めてしまうと、そこで何かが終わってしまう気がする」といい、「成績がいいから。自分が楽をしてプレーすることができるし、楽しくプレーしてナンボでしょう」と勝負哲学を語った。

 ゴールは決めない。「できることなら毎週、勝ちたい」と言葉が弾む。黄金世代のトップランナーは、賞金ランキングでも2位へ大躍進。勢いを全身から発散させ、いざ海外メジャー初挑戦だ。目標がないことが目標、とも受け取れる。新たなスーパーアスリートのスタイルは新鮮だった。

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