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2019.6.7

吉本ここね、自己ベストで単独首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第14戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)が6月7日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,456ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、吉本ここねが通算6アンダーで首位。1打差の5アンダー、2位タイに渋野日向子、キムヒョージュがつけた。(天候:雨 気温19.5℃ 風速1.8m/s)

 今どきという言葉には、無縁。「ピアスはちょっと怖い。髪も染めようとは思っていない」と大まじめに話す、単独首位の吉本ここねが初の公式会見へ臨んだ。インタビュールームへ足を踏み入れると、ズラリと並んだ報道陣に少々、驚いた様子。そろりそろりと着席する姿が初々しい。「ノーボギーだったことが一番良かったことです。とにかく、丁寧にプレーすることだけを心がけた」と振り返った。

 昨年の最終プロテストで合格。プロ2年目のツアーである。とはいえ、ツアーを席けんする黄金世代の一学年下で、ミレニアム生まれ。自らの性格を堂々と、「まじめ」の3文字で言い表せることがすごいと感じる。この日は10番スタート。パー3の16番で7メートルのバーディーを沈めると、一気に流れを引き寄せる。続く、17番では残り11ヤードの第3打を58度でチップインバーディー。後半に入っても、丁寧を心がけ4バーディーを上積みした。

 「最終ホールのパーパットへ入る前、スコアボードを見たら、エッという感じ」。なぜなら、単独首位へ立っていたからだ。やればできることを証明してみせた。「今シーズン、なかなか思い通りのプレーができない。いいスタートを切っても、結果ばかりにこだわりすぎて、自分で崩れたことが何度もあった。メンタルの弱さが原因で崩れるって、やっぱり悔しいです。そこで、(帯同している)母と、何がいけなかったか-を話し合うように…。ノートへ記すよりも誰かにいう。やはり、私にはこういうスタイルが合っていると思います」。

 母娘のコミュニケーションがようやく、成果に表れた。何はともあれ、QTランキング43位の資格でLPGAツアーへ出場しているだけに、6月は実績を残さなければならない。アース・モンダミンカップ終了時点で、第1回のリランキングが行われる。「でも、結果ばかりにとらわれるのはよくありませんね。とにかく、落ち着いてプレーします」。

 ところで、吉本といえば、賞金ランキング11位のひかるが知名度は上だろう。「いつも、ひかるさんがいいポジションにいるので、父は会社の方から、『娘さんいいね』っていわれるそうです」と明かした。かつて、ここねという名前について、「目立つし、皆さんにすぐ覚えていただける」と語っていたこともある。ちょっと早いが16日は、父の日。孝行娘の出番である。

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