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2019.6.9

上田桃子 逆転、圧勝Vで『もっとうまくなる』

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2019年LPGAツアー第14戦『ヨネックスレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)大会最終日が6月9日、新潟県長岡市・ヨネックスカントリークラブ(6,456ヤード/パー72)で行われ、上田桃子が通算13アンダーで圧勝。今季2勝目、LPGAツアー通算15勝目を飾った。6打差の2位タイは一ノ瀬優希葭葉ルミキムヒョージュ。(天候:晴れ時々曇り 気温22.4度 風速1.2m/s)

 32年間の集大成。上田桃子の今季2勝目は、心技体のバランスがきっちりと整っていた。経験の成せる業。新境地を開いたといえるだろう。6打差の圧勝は、「選手のピークはいつだと思いますか? という質問をきのう、受けた。その時、私は今だと感じていたんです。振り返ってみると、これまでの14勝は、2位との差を広げての優勝はあまりない。きょうを終わって、私のピークは今です−ということができる。ゴルフは故障さえしなければ年齢、経験を経て、うまくなるもの。限界をつくらない限り、まだまだイケる」。

 8バーディー、1ボギーの内容は勢いだけではなかった。堂々の存在感をスタートホールから示す。1番で「しっかりフェアウェイへ打っていけた。きょうは行けるぞ。そんな感じです。ただ、同組の2人はヨネックスとクラブ契約する選手ですし、特に石井さんは新潟出身ということもあり、応援がすごい。だけど、私も頑張っていれば後半は、皆さんが応援してくれるだろうと思っていた。冷静に勝負を見えていたと感じます」と振り返った。

 前半のハイライトは6番からの3連続バーディー。とりわけ、8番、60度で9ヤードのチップインは、技の熟成をPRしたワンシーンだった。後半もまったくスキがない。「スコアには関係なく、勝てると感じたところはひとつもなかった。この大会は、これまで2位が3回ある。相性はいいなぁと思っていた。とはいえ、やはり優勝することは、相性がいいだけとは違う。勝ち切りたい」と戒めの誓いを忘れない。

 それだけに、18番は格好良く決めたかったそう。「16番で短いバーディーパットを外してしまった。だから、最後も決まらなかったら、ちょっと寒い。しけた雰囲気にはしたくなかった」。2メートルのバーディーパットはより慎重にカップインさせている。本当に強かった。第1日、1番のトリプルボギーのプロローグがうそのようだ。

 優勝会見では、意外な側面を明かした。キムヒョージュが、「今大会で優勝し、すぐに日本ツアーでプレーしたい」と第2日のホールアウト後、宣言したことだ。「彼女は素晴らしい選手です」といいながら、スポット参戦で優勝をさらわれてしまっては、プライドが許さない。笑いながら、「いや、ちょっと、それは待ってよ、ですね。とりあえず、みんなから感謝されていいぐらいですよ」。ごもっともだ。

 15日は誕生日である。LPGAツアー通算15勝目は、あくまでも通過点。「1勝、1勝を積み重ねている。プロになった時、15勝できるなんて思っていなかった。だけど、20勝以上をあげている方がたくさんいる。私は、また1勝ずつ積み重ねていく。年齢で飛距離や体力をいいわけにしない。大山(志保)さんを見ていると感じます」と先輩たちへ、感謝の気持ちを表した。33歳になった新たなスタートの日は、『宮里藍  サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』の最終日。「いい戦いができる自信がある」と、16日の通算16勝目を予告した。

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