ＳＡＮＫＹＯレディースオープン　2日目

大城さつき、アンソンジュが首位並走

　2011年度LPGAツアー『ＳＡＮＫＹＯレディースオープン』（賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円）の2日目が、群馬県高崎市の吉井カントリークラブ（6,674Yards／Par72）で開催された。

　天候：晴れ、気温：22.7℃、風速：2.1m。快晴、微風の絶好のコンディションとなった2日目。バーディー合戦が繰り広げられる中、通算7アンダーで首位に立ったのはともに66とスコアを伸ばしたアンソンジュと大城さつき。首位と3打差の3位タイには辛炫周（シンヒョンジュ・韓国）、野村敏京。4打差5位タイには不動裕理、全美貞（ジョンミジョン・韓国）、服部真夕、菊地絵理香がつけている。

　「4番も、5番もバーディーチャンスに付けていたので、もう少しいけたかな…と。昨日、馬場さんにパットのアドバイスをもらったら構えやすくなり、パットが良くなりました」と、6バーディー・ノーボギーのラウンドを振り返った大城。6月に開催された『リゾートトラストレディス』では最後まで優勝争いを演じたものの、上がり2ホールで崩れ、惜しくも初優勝を逃し2位タイに。そんな時、祖父の病気を知らされ「余命1ヶ月と知らされていたので、その間に優勝を見せてあげたかったけど、空回りしてしまいました」と、その後は予選落ちが続くなど苦しい試合が続いていた。「先週までの休みは祖父が亡くなって沖縄に帰っていました。みんなから『疲れてない？』と聞かれるんですが、休養もしっかりでき、おじいちゃんがくれた休みだったんだなと思います」。明日は「みんなにいい報告が出来たらいいですね」と、亡き祖父への思いを胸に、初優勝へ向けて試練のラウンドに挑む。

　「ノーボギーで回れた事が一番良かったです。それと、これといったピンチがなかった事が結果に繋がったと思います」と序盤からバーディーを重ね前半だけで5バーディーを奪ったアン。後半は「チャンスにつけてもパッティングが決まらなかったです」と、バーディーこそ1つにとどまったが、こちらも6バーディー･ノーボギーの完璧なゴルフ。「コースのコンディションが素晴らしい。昨年も良かったですが、今年はアウトも綺麗に整備されていて、私のショットをコースがボールを受けてくれる感じですね」と、昨年優勝を飾った大会との相性の良さを見せつけた。今回優勝すれば、昨年に続き2年連続の獲得賞金1億円突破となるが、「1億円とか、賞金女王とかでなく毎試合優勝に近づくべきと思っています。明日も優勝カップを目指します」と今季4勝目、自身初の大会連覇に向け明日の猛チャージを誓った。

辛炫周 （3位タイ：-4）
「今日は耐えて耐えてのゴルフでした。（満足のいく結果だった？）うーん、満足といえば満足ですね。ショットはすごく良かったのに、パットが全然入らなかったです。でも、気持ちが折れずに我慢してラウンドできたので、17番でバーディーが取れたと思います。（風の影響は？）昨日より風は弱かったのに、昨日のほうが良いスコアだったのはもったいないですね（笑）。明日は優勝より、確実に上位に入ることが目標です。パットが良くなかったのでこれから練習します」。

野村敏京 （3位タイ：-4）
「前半を終えて2アンダーで回れていたので、このままいければと思っていたんですが、9番でパーパットを外してからパットの調子が少し落ちてしまって、ショットも前半に比べて悪くなって、イーブンまで落としてしまいました。（これだけ前後半で変わってしまうのも珍しいのでは？）急に…でしたね。後半はショットミスがあったので、明日はその部分を直していいスコアでいきたいですね。（トップと）3打差ありますから、明日は攻めるゴルフで優勝を目指したいです」。

服部真夕 （5位タイ：-3）
「昨日に比べて風の影響が少なかったのでやりやすかったです。ただ、チャンスが多くきたのに活かしきれなかった事が悔しいですね。ここはコンディションによってはビッグスコアが出るコースなので、とにかく諦めずに最後まで自分のゴルフをしていきたいです」。

菊地絵理香 （5位タイ：-3）
「今日はショットは大分よかったんですが、パットが入ってくれなかったですね。（パットが入れば）もうちょっといけた感じはあったので…。今日は風もなくなって、みんなもっとスコアが伸びると思っていましたが、予想していたより伸びなかった。自分ももっといけたと思うし、できれば60台で回りたかったですね。（シード権争いに向けて）私の場合、いい位置で終わって少しでも稼いでいかないと（ランキング50位に）届かないので、そこを意識しながらやっていきたいです」。