大西葵　勘違いでも自己ベスト

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

第52回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯　チェリーヒルズゴルフクラブ（兵庫県）第3日

　自己ベストスコア更新。大西葵が35人抜きで、7位タイへ躍進した。本来なら、もっとスポットライトを浴びるはずだったが－。この日、マークした8アンダーは公式競技の18ホール最少ストロークタイ記録。当然のように、報道陣がホールアウト後に殺到。取材を受けたが1時間後、フォンシャンシャンが9アンダーをマークした。これまでの記録をあっさりと塗りかえたのだから、少しだけツキがなかったのかもしれない。

　「どのコースでも、8アンダーを出せば、自信になる」と語ったが、悔やまれるのは18番のバーディートライだろう。5メートルだけに、「ちょっと保険をかけちゃいました。（記録を）わかっていたら、バーディーパットは強めに打っていた」と残念そうな表情を浮かべる。

　「予選を通過したから、きょうは3アンダーまでを目標に。とにかく、パッティングの調子が良かった。きのうまでは、3-4メートルについてもバーディーが獲れなかったから。チャンスを活かせた」とニッコリ。さらに、通算1オーバーからのスタートだけに、「スコアを数えないようにしていた」という。それでも、なぜか、「イーブンパーからスタートしたと思い込んでいた。スコアボード（のスコア）が間違っているの…」と、うれしい勘違いのエピソードも明かしている。きょうできたことは、あすもできる。注目選手がまた1人。

(メディア管理部・鈴木　孝之)