Ｔポイントレディス ゴルフトーナメント　1日目

馬場ゆかりと菊地絵理香が首位発進

　2013年度LPGAツアー第3戦『Ｔポイントレディス ゴルフトーナメント』（賞金総額7,000万円、優勝賞金 1,260万円）の大会初日が、鹿児島県姶良市の鹿児島高牧カントリークラブ（6,346Yards／Par72）で開催された。

　天候：雨、気温：12.9℃、風速：3.4m。肌寒い曇り空のなかスタートした大会初日。午後には冷たい雨に天気が変わるなか、馬場ゆかりと菊地絵理香が6アンダーをマークし、首位に立った。1打差の3位タイには佐藤靖子とウェイユンジェ（台湾）が続いている。

　昨年5月以来の首位に立った馬場ゆかり。「出だしがボギーだったので、どうなるかと思いましたけど、今日はボギーの後にすぐバーディーが取れて、気持ちが前向きになれました」と笑顔。「開幕戦は飛距離が出すぎて、距離感が合わなかった」と予選落ちを喫したが、アイアンのセッティングを再調整した先週は、思い通りの距離感で本来のショットの精度を取り戻した。迎えた今日のラウンドは「先週は良いゴルフだったけど、パターが入らなくて。今日はその反省が出来たと思いますし、ショットのフィーリングも引き続き良かったです」と課題を克服し、更に手応えを感じている。「良いゴルフを初日出来たので、明日、明後日が楽しみ。まだ開幕して3戦なので、自分のゴルフを確かめながら出来れば」と余裕を見せた。「上り調子なので、この勢いに乗って行きたい。自信を持ってやって行きたいですし、あとはパッティングだけ」と2年シーズンぶりの優勝へ向け、早くも自信を覗かせた。

　そして先週の最終日に引き続き、ベストスコアの66を叩きだし、自身初の首位に立った菊地絵理香。「アイアンでチャンスに付けられて、それが全部入った感じです。練習ではショットが良くないんですけど、コースに行ったら良いんですよね。自分の調子とスコアが違う感じです」と想像以上の好結果に驚きを隠せない。それでも今シーズンは開幕戦で8位タイ、続く2戦目では4位タイと続けて結果を残しているだけに、決して偶然の結果ではない。「パッティングに難点があったので、1～2mの距離をよく外していたんですが、それが入るようになったのが一番」と好調の要因を語る。「去年と同じパターですけど、それを1インチ短くしました。ボールを目の下というよりも外側に置いていたので、スタンスを狭くしたり、目の下にボールが来るように、思い切って変えてみました」と試行錯誤の結果が表れた。

　オフには温暖な地域でのトレーニングをあえて避け、地元の北海道でトレーニング。「冬はトレーニングをメインに置きたくて、トレーニングだけに集中できるように地元でやりました」とクラブをほとんど持たずに鍛え抜いた。「主に背中の筋肉を鍛えました。今までは押す力がなくて、ラフで（クラブが）抜けなくて。トレーニングお陰でヘッドスピードも上がりましたし、去年より振れていると思います」とこの日の18番では左ラフからピン手前1mにつけ、「成果が出ている」と自信を深めた。「開幕からいい位置でラウンド出来ていますし、こういう機会をもっと増やして、最終日まで繋げたい」と優勝という大きな目標へ向け、着実に歩を進める。

佐藤靖子 （3位タイ：-5）
「今日はパターに助けられました。グリーンが綺麗なのでイメージ良く打てました。2週連続予選落ちだったので、今日に限っては最高のスタートでした。（明日は）焦らずボチボチ頑張ります。ショットに自信を持って粘って最後まで諦めずに頑張ります」。

ウェイユンジェ （3位タイ：-5）
「先週、最終日の最終ホールで6~7ヤードの上って下がる難しいラインのバーディーパットを入れてから、自信がつきました。そのまま今日のスコアに繋がったと思います。今朝のパッティング練習でも良かったので、自信を持ってパッティングしています。ショットは先週から良かったので、そのまま維持しています。パットを自信持って打てているので、明日も頑張ります」。

森田理香子 （6位タイ：-3）
「（今日は）欲を言えばもっといけました。結構外したので…。全体的には流れが悪くなるところで、踏ん張れました。今日はスイングのリズムが良くなかったですし、パッティングも良いラインから入らなかった。明日はリズムを良くして回りたいと思います」。

横峯さくら （10位タイ：-2）
「（連続バーディースタート？）前半は雨に降られることなく出来たけど、いいショット打ってもパーだったり、難しかったですね。パッティングに助けられた1日でしたね。いいバーディーパットも決まってくれましたし、長いパーパットも決まってくれました。いつも出遅れちゃうので、初日としては合格点ですかね」。