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2019.11.8

鈴木愛 首位スタートの舞台裏

<Photo:Matt Roberts/Getty Images>

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦。また、LPGAツアー第36戦『TOTOジャパンクラシック』(賞金総額1,500,000ドル、優勝賞金225,000ドル)が11月8日、滋賀県大津市・瀬田ゴルフコース北コース(6,659ヤード/パー72)で開幕した。大会第1日、5アンダーで鈴木愛、ハナ・グリーンが首位に並んだ。1打差の4アンダー、3位タイはキムヒョージュら6人。渋野日向子は3アンダー、9位タイとまずまずのスタートを切った。
(天候:晴れ 気温:16.3℃ 風速:1.5m/s)

 立冬を迎えた。だが、首位タイ発進の鈴木愛が披露するバーディーラッシュ。クールなプレーは、ギャラリーをホットにした。

 さすがと思わせたバーディーは、15番。2番目に難度が高い。「距離が長く、難しい。おまけに、左側にピンがあった。ここでは、いつも左へ外す傾向があったけど、細心の注意を払ったら、5メートルに乗って、バーディーでした」と説明した。勢いに乗って17、18番の連続バーディーフィニッシュへ。6バーディー、1ボギーの67は好調キープの証明だ。

 「傾斜が難しいところにピンが切ってあり、かなり難しくなると予想した。皆さん、思った以上にスコアが伸びていない。だから、ナイスラウンドかなぁ」と及第点である。6バーディーの原動力は、「トロトロトロって、最後のひと転がりが入った」という。26パットは名手の面目躍如だ。

 あくまで仮定だが、優勝を飾れば米ツアーの出場権を獲得できる。より高いポイントゲットのため、2020年東京オリンピック代表獲得へ新たな選択肢が加わるのは歓迎だろう。そんな質問をぶつけると、「まだ、考えていません」といいながらも、思わせぶりなほほ笑みを浮かべた。

 一方で、手に入りそうで入らないものがある。「たこ焼き、食べたい」が、もっかの欲求度ナンバーワン。大好物だそうだ。「プロアマトーナメントで臨時出店していた。練習後に食べようと思ったら、品切れ…」といい、さらに続ける。「きょう、スタート前にギャラリープラザの前を通ると、たこ焼きのいい匂いが漂っていた。さすがに、スタート前はダメでしょう。ホールアウトしてから買う-と楽しみにしていたら、売り切れでがっかりですよ」と、2度目のトライも軽くそでにされたのだ。何ともお気の毒である。

 前週、樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで今季5勝目をあげた。第1日から首位をキープする完全優勝。最終日は、申ジエとデッドヒートを展開した。スリリングな大熱戦。テレビの前でくぎ付けになった方も多かったはずだ。視聴率は、9.2%(ビデオリサーチ関東地区)だった。が、「自分でおもしろくしたから…」。サラリと分析し、コメントを加えている。

 人生、思うようにはいかないもの。たこ焼きとゴルフも、またしかりだ。

(メディア管理部・中山 亜子)

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