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2013.9.13

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 2日目

女子プロ日本一決定戦はクール&ホット
比嘉真美子とイボミ ヤングジェネレーションが席巻!!

 LPGAツアー公式戦『第46回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)の大会2日目が、北海道恵庭市の恵庭カントリー倶楽部(6,682ヤード/パー72)で行われた。

 この日通算7アンダーで首位に立ったのは、プロ2年目・19歳の比嘉真美子と、韓国出身のイボミ。2打差の5アンダー、3位タイには原江里菜、酒井美紀が続き、単独5位は通算4アンダーのテレサ・ルー(台湾)。ディフェンディングチャンピオンの有村智恵は、3オーバー、37位タイで決勝ラウンドへ進出した。(天候:晴れ時々曇り、気温25.8℃、風速:1.7メートル)


 19歳の比嘉真美子。今大会を制すれば、公式戦初優勝の最年少記録となる。ただ、若さに似合わず浮ついたところが皆無だ。視線の先にあるのは、ただ優勝のみ。「出た試合は全部勝つつもりでいます」。たとえ、思っていてもなかなか言葉にできることではない。それをいとも簡単にしてしまうことが、自信にあふれている証だ。「この試合へ向けて、しっかりと体調を整えてきた。それに、北海道での試合が2週続いていたので、洋芝に慣れることができたのも良かったと思う。今週はセッティングが厳しくなるのをわかっていたし、前の2試合も、アプローチをたくさん練習。ショットは日によって調子が異なりますから、アテにはできませんから…」という。その結果のメジャー仕様が、58度のSWのバンスを8度から12度へ調整している。加えて、飛距離は圧倒的な武器。ツアー屈指の飛ばし屋の比嘉には、圧倒的なアドバンテージとなった。6番(パー5)では2オンに成功し楽々とバーディー。この日は、ロングホールで3バーディーを奪う。

 好調の要因は、まだある。「ショットがすごく良かった。だけど、それができたのは、ストレスをためなかったことでしょう。一点を狙うのではなく、広い視野を心がけていく。そうすれば、ボギーを叩くことが少なくなります。4日間をトータルとして考えました」。とても、10代の選手とは思えないようなマネジメントの数々。聞いている方の目からウロコが落ちるような金言ばかりだ。支えているのは、ゴールのない上昇志向。「もっと上へ行くためには、たくさんの優勝経験が必要です。同時に、公式戦のように大きな試合で勝つには、それに全てを合わせていくことが大切。今回は、おかげでゴルフ、体調がいい方向へ向かっている」と自分へ言い聞かせるように、力を込めた。


 颯爽とフェアウェイを歩き、バーディーを奪って、ギャラリーから盛大な拍手を受けると、右手をあげて微笑みのお返し。アイアンショットは日増しに精度が上がってきた。「午前中、風がなかったので思うようにプレーができた。でも、午後は風が出てきて、フェアウェイキープ、グリーンキープも難しかった」と語るイボミ。ショットやパッティングに入る前、スッとキャップのクリップマーカーへ手を伸ばす。「これを見て緊張をほぐす。“笑いなさい”と教えてくれるんです」。マーカーの図柄は、1970年代に日本でも一大ブームを巻き起こしたスマイルマーク。黄色い円形の中に、笑顔がかかれている、おなじみのキャラクターだ。

 「コースで最大の敵は、私の場合、緊張すること。普段のプレーができれば、絶対に勝てた、と思うことがたくさんあったから」。納得がいかなければ、練習あるのみ。特に先週はミスショットが多く、スイングチェックを繰り返した。ゴルフ漬けになることが、気分転換につながる。週初めも休日をつくらずに、黙々とボールを打ち込んできた。ツアーは、今回が北海道3連戦の最後。その滞在中、思わぬものを発見した。「とてもおいしい、うどんの店をみつけましたよ」。ちなみに話を聞くと、現在全国展開している讃岐うどんのセルフサービス店ということがわかった。北海道で、香川県の名産に舌鼓というのが、実にユニーク。一方、この日の心残りは、今大会、初のボギーを打ったこと。そして、トレードマークのショートパンツを、ギャラリーに披露できなかったことだという。


 ゴルフで失くした自信を回復するには、やはり好スコアが特効薬だった。原江里菜がツアー初優勝を飾ったのは、2008年のNEC軽井沢72ゴルフ。すでに5年が経った。「自分は下手くそだ、と頑張って練習をしました。最近になって、その効果が出たのか、飛距離が出る、強い選手と一緒に回っても、見劣りすると感じない。堂々とプレーできるようになりました」。今大会は、特にパッティングの調子がいい。相乗効果で、失った自信を取り戻した。

 「前半、ショットが悪かったけど、それはターゲットが定まっていなかったからです。後半はそれを修正しました。明日もいいポジションで回れそうなので、焦らずにいく」。自分をジャッジする冷静な目も、メジャーでは大きな味方となる。


酒井美紀 (3位タイ:-5)
「緊張はしなかったけど、きのうのようにうまくはいかないと思っていた。スタートホールでボギーを叩き、リズムに乗れなかったです」。

不動裕理 (6位タイ:-3)
「ラフからのショットがうまくいっている。ただ、肝心のフェアウエーからショットが…。だましだまし、どこまでやれるかです」。

森田理香子 (14位タイ:イーブン)
「週末の天気が下り坂なので、わたしにもチャンスがある。ショットを調整して、決勝ラウンドへ臨みます」。

有村智恵 (37位タイ:+1)
「きょうのテーマは思い切って行く、でした。でも、後半でパットのミスが出て、守りのプレーをしたことがいけなかった」。

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