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2013.9.14

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 3日目

最終日は豪華3女王の激突!!
比嘉・イボミ・不動 女子プロ日本一の行方は…

 LPGAツアー公式戦『第46回 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,520万円)の大会3日目が、北海道恵庭市の恵庭カントリー倶楽部(6,682ヤード/パー72)で行われた。

 首位でスタートした比嘉真美子、イボミ(韓国)の2人が、抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開。ともに68をマークし、通算11アンダーで最終日を迎える。4打差の3位には、通算7アンダーの不動裕理、通算6アンダーで4位の原江里菜が続く。ディフェンディングチャンピオンの有村智恵は通算3オーバーの27位タイ。(天候:曇り時々雨、気温26.9℃、風速:2.4メートル)


 今どきの19歳。SNSへ、アルバイト先での悪ふざけを撮影し投稿する若者もいるが、ゴルフはやはり紳士淑女のスポーツの代表格。優勝すれば、国内公式戦の最年少記録となる比嘉真美子は、珍しく公式会見で微笑んだ。

 「今日のラウンドは非常に良かったと思う」。1番、ティーショットがいきなり左のバンカーへ。おまけに第3打のアプローチをミスして、ボギーが先行した。「気にはしなかった。アプローチのミスというより、原因は、思った以上に芝の根が張っていたから」と淡々と振り返る。この日は早朝、雨が激しく比嘉のスタート時間が約2時間遅れた。「ゆっくりと朝食を食べて、その後は車で音楽をたっぷり聴いて過ごしました。何を? ですか。たくさん聴いたので覚えていません」。この余裕は、いったい…。

 アマチュア時代、女王として君臨。昨年の大会は、新人プロの研修会「ルーキーキャンプ」へ参加している。トーナメントがどうやって運営されているか、ボランティアスタッフと一緒に実習を体験。「ロープの外から見て、試合がいろいろな人たちに支えられていることを再認識しました。でも、印象に残ったのは、プレーする選手の姿」。ボギーの後はパーを積み重ね、チャンスで決める。終わってみれば5バーディーを奪っていた。「スタートしてしまえば、年齢は関係ない。一プレーヤーですからね」。恐ろしいまでの精神力、ベテランを寄せ付けない技術を、彼女はどうやって身につけたのだろうか。


 前日のホールアウト後の公約を、イボミはきっちりと成し遂げた。
 ①:ボギーを叩かない。 ②:ショートパンツでプレーする。

 大爆発とはいかなかったが、4バーディーを奪った。「コースが難しく疲れたけど、今日のプレーは100パーセント満足している」。母国では「スマイル・キャンディー」の愛称がある元韓国ツアーの賞金女王だ。プレー、ファッション、すべてを魅せることに全力投球するプロフェッショナル。二人の妹、ボベさんはヘアデザイナー、ジェンさんはネイルアーティストとして活躍しており、もちろん、ボミのサポートも行っている。

 「日本のギャラリーの皆さんが私を応援してくれるから、手を抜くわけにはいきません」。当然のように、技術を磨くことも忘れない。公式戦の今大会を目標に着々と態勢を整えた。好きな音楽鑑賞を封印して、リラックスするよりも、集中することに心血を注いだという。「緊張すると、いつも結果が良くない。でも、ここまでショットが良くなっているのだから、自信がある。とにかく、集中力を切らさずにプレーして頑張ります」とニッコリ。好感度も100パーセントである。


 優勝から遠ざかって1年4ヶ月。公式戦の大舞台が、女王・不動裕理へ刺激を与えた。ジワリジワリと順位を上げ、首位から4打差の射程圏。「遠い気もするけど、今週は運がある。前を見て頑張る」と静かな闘志を燃やす。そうはいっても、決して調子がいいわけではない。「深いラフやディボットから打つショットが絶好調。なぜ、うまくいっているのか自分にもわからない」そうだ。

 実は不動、ある選手にこんなことを告白している。スランプではないが、結果を出せないことを聞かれると、「私はハエになる」と答えたそうだ。「ハエは追い払っても、追い払っても忘れたころに、また来るでしょう」。報道陣から、ベストコメントと大絶賛される独特の表現だ。最終日、目前で比嘉の公式戦最年少優勝を達成させるわけにはいかないだろう。こちらは、史上最年少で永久シードを達成した絶対女王である。同組で一緒にプレーする2人の若手が相手では、不動の存在はハエどころではない。ひと刺しを狙う女王蜂!!


原江里菜 (4位:-6)
「チャンスはあったけど、パットが打ちきれなくて…。ミスもありましたけど、ボギーを最小限に抑えられたので。パターは打てなかっただけで、ストロークは問題ないですし、明日は上だけ見て頑張りたいです」。

北田瑠衣 (5位:-4)
「今日は最後のボギーは悔しいですけど、バーディーチャンスも取れたし仕方ないかな。全体的に初日、2日目より、ゴルフの調子やショット・パットが良くなって来ているので、明日は伸ばさなければいけない。頑張って攻めるところは攻めて、パーを取るところは頑張ってパーを取っていきたいです」。

横峯さくら (6位タイ:-3)
「(後半スコアを伸ばせたのは)フェアウェイから打てたのが大きかったですね。でも17番のボギーで勿体無かったですね。明日天気がどうなるかわからないけど、1つでも伸ばしたいです。ショットは安心して振れています」。

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